教育現場の参観

敬愛大学こども学科の1年生のゼミのカリキュラムに、「半日学校参観」がある。これは、ゼミ単位で小学校を半日訪問し、いろいろ教育現場のことを学んでくるというものである。これが、いつも9月に行われる。学生には、きちんとした服装をして、礼儀正しい行動をするように言い聞かせて行くが、引率のゼミ教員は、学生が期待通り行動してくれるのか、気が気でない。
今年のT先生とK先生の引率記を、一部、ご了解を得て転載させていただく。(私も昨年経験したが、今年は1年のゼミを担当していないので、今年は参観なし)

<本日、午前中、G小学校にゼミ生7名と行ってまいりました。女性校長がふんわりとした人当たりの良い方で、学校の雰囲気も落ち着いていて、なごやかなよい学校でした。予定通り、学校の概要、業間参観、授業参観、校長講話と滞りなくすみました。参加学生たちも白シャツ、黒ズボン、同スカート、お化粧は地味目でなかなか立派な学生ぶりでした。説明を受けている間も私語もなく、終始真面目に緊張していました。校長講和のあと、質問も3名からでて、まあまあだったと言えるでしょうか。>(T先生)

<ゼミ生9名全員参加しました。Y駅から徒歩20分弱でした。今年の学生は身だしなみも良く歩き方もデレデレせず、9時開始の12、3分前に学校に到着。教頭先生の案内で校長室へ入室。全員、氷の入った冷たいお茶を頂きながら、教頭先生の学校概要の説明を受けました。校長先生から白紙が配布され、参観終わるまでに、なぜ小学校教員になりたいと思ったか、授業参観して子ども達の良いところをできるだけ沢山見つけて箇条書きで書いて下さいという宿題が出されました。
そのあと1年生から6年生の授業を自由に参観、業間休みに入りました。男子学生が5年生とリレーの練習をしていました。(運動会が9月29日とのこと)5年生ともなるとかなり速いです。終わってから学生に手を抜いたのか聞いたところ、全速力だったと言っていました。
 業間休みのあとは、校長先生の講話がありました。他の校長先生が言わないことを話すのでメモを取らないようにと、釘さしてからの講話でした。学生にとってためになる楽しいお話しでした。9名中5名が質問していました。ゼミの時は無口で孤立気味の男子学生も質問していました。最後に学生代表としてT君に謝辞を述べてもらいました。準備してきたメモ帳を見ながらの謝辞でしたがアドリブも入れてなかなか良かったです。>(K先生)

 敬愛の学生も「なかなか」だと思う。半日だけだが、学生は教育現場で、多くのことを学んでいる。