バスの車内

非常勤先のU大学に行くのに最寄りの駅からU大学行きの路線バスに乗った。本数が少なく、2時間目の授業時間にちょうど間に合う時間帯の為、やっと乗れるくらいのかなり混雑したバスの車内であった。
足の悪い老人が優先席の近くに立っていたが座っている学生は席を譲る気配はなかった。それは通常のことなので、驚かなかったが、次の点は、いささか気になった。
バスの車内は、その足の悪い老人と私を除き、残りはすべて女子学生と最初は思った(若い女性は年寄りがそばにいるだけで嫌だろうなと思うので、私はまわりをよくみることもなく、身を固くしていた)。しかし、男子が3人ほど一人がけの席に座っていることが(女子学生の)隙間から見えた。男子学生が悠々と座り、女子学生が込んだ車内でひしめきあっている。(しかも近くに来てほしくないな老人が二人乗っている)。
もう少し、日本の男性は、レディーファーストの精神があってもいいのではないかと思った。特に若い男性は、元気いっぱいなのだし、バスや電車の席には座らず、女性(や高齢者)に席を譲ってもいいのではないのか。日本の男の子の育て方が少し間違えているのではないかと思った。

 

地域行事

学校と家庭と地域の連携が言われて久しい。
学校週5日日制になった時は、各地域でいろいろ連携の地域行事が企画されたが、その後その熱意が冷め、各学校や家庭に任せ、地域は何もしないというところも多くなったのではないか。
私の住んでいる千葉市の稲毛区宮野木地区も段々老人世帯が多くなってきている。それでも子の世代が同居したり、近くに住むようになり、子どもも増え、老人達も孫世代の世話を地域ぐるみでしようという気持ちの人が増え、そのような地域行事が開催されている。
昨日(25日)、知り合いの高野だいわさんが会長をしている「青少年育成委員会」が中心になり、「第2回緑ンピックー文化と遊びとスポーツの祭典」という行事が、近くの小学校で開催されていた。中学や高校の吹奏楽の演奏もあったが、主は高齢者が孫たちに昔の遊びを教えるというものが主で、小学生や幼児がたくさん参加し、楽しんでいた。
卓球で一緒になるSさん(80歳を超えている)も、子どもに将棋を教え、声をかけてもこちらに気が付かない熱心さであった。
各地でこのような行事が開かれるのはいいことだと思った。子どもたちの為だけでなく、お祭りと同様、準備する大人たちが楽しそうで、いつもより地域の雰囲気が和んでいたように思う。

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カラーセラピー

昨日(23日)、ある会合でカラーセラピーの人の話を少し聞く機会があった。
好きな色や嫌いな色や今の気分に合う色は何かを聞き、その人の性格や気分を色から言い当て、それをセラピー(治療)に役立てようとするもののようであった。
<カラーセラピーとは別名「色彩療法」といい、色の生理的効果や心理的効果を使い心身のバランスを取ることを目的にした療法です>とある。
この分野のことはわからないが、配布された「10色のイメージ」に書かれた内容(下記)は、何かを言い当てているような気はする。

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卒業生からのメール(その2)

卒業生のIさんより、インドに関するなかなか興味深い情報が寄せられた。転載させていただく。

<入試の英文を読んでいると、ときたま(本当にときたま、ですが)、まったく未知の話に出くわすことがあります。
これなどもそうです(下記、添付ファイル参照)。インドの話。ボンペイが今、ムンバイと呼ばれていること自体、この文章を読むまで知りませんでした(2013年中央大商学部)。>

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<関連記事>
http://dailynewsagency.com/2011/05/28/dabbawallah/

翻訳の本を読むのが苦手

昔から翻訳本を読むのが苦手だった。
それは何故だかわからない。内容のせいより日本語(訳)のせいのような気がする。どんな名訳でも、やはり日本の作家が日本語で書いたものと何か違うように感じる。

村上春樹の小説の文章(文体)が読みにくいという人もいるが、私はそうは思わない。村上春樹の文章には心地よいリズムがあり、気持ちよく読むことができる。
村上春樹が最初の小説を書いた時、最初に英語で書き、それを翻訳したという。それで村上春樹の文章には従来の日本の小説にない独特のスタイル(文体)が出来あがったという。したがって、村上春樹の文章が、翻訳調だという人がいる。それでも村上春樹の小説には、独特の日本的リズムと味わいがあると思う。
村上春樹は自身の小説の他に、多くの外国の作家の日本語訳を発刊している。その中でもR.チャンドラーの推理小説『ロング・グッドバイ』(THE LONG GOODBYE)は、その作家の文体に惚れ、大変力を入れて翻訳した本である。
さぞかし面白い本だろうと村上春樹訳を購入し,1週間前から読み始めた。しかし、まだ文庫で594頁あるうち131頁までしかすすんでいない。挫折寸前である。村上春樹訳ですらこの状態だから、他の翻訳本は押して知るべしである。
小説でも学術書でも本は、語学を勉強して、原文で読まなくてはいけないのかもしれない。

追記 ただ、上記は確かでない部分もある。村上春樹の訳した本は「ロング・グットバイ」しか読んでいない。「ロング・グットバイ」が自分に合わないのかもしれない。下記の水沼さんからが薦める本を読んでみようと思う。

<私立探偵ものでお薦めしたいものは、ダニエル・フリードマン「もう年はとれない 」「もう過去はいらない」(共に創元推理文庫)、ロバート・B・パーカーの「初秋」「晩秋」(共にハヤカワミステリー文庫)です。レイモンド・ チャンドラーにはいっとき凝りましたが今は読み直す気持ちはありません。今読んでいるものでドイツで出版された「ミルク殺人と憂鬱な夏 中年警部クルフティンガー」(ハヤカワミステリー文庫)、刑事ものですがとても面白いです。>(水沼文平)

追記2 上記に、卒業生のIさんより、下記のメールをいただいている。

<チャンドラーの『ロング・グットバイ』(フィリップ・マーローものの最高傑作)は私はハードカバーで買って、完読しました。「ギムレットには早すぎる」で知られる作品ですね。ギムレットをチビチビやりながら(日本の標準的ギムレットはだいぶ甘いですが)、秋の夜長に飲むのには合っているのでは?ハードボイルドの代表作ですが、原文でエンジョイしながら(←これが大事)読むのはなかなかしんどいですね。すんなり英文の世界に入れれば、しめたものなのですが。ちなみに、ギムレットついでに、カクテルの語源もいろいろ面白いのがあり、スクリュードライバーは以前こんなCMがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=cl-m8wE8lRg