春近し

稲毛海浜公園の海や、草花の様子から、春の近いことを感じる。

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稲毛海浜公園は、4月からリニュ―アルされるらしい。どうなるか楽しみ。

<稲毛海岸一新 「民間航空発祥の地」記念館閉鎖へ(朝日新聞 2018/02/26)
鉄骨2階建て約440平方メートルのフロアには、写真や地図などの史料とともに、当時空を飛んだ奈良原式4号機「鳳(おおとり)号」の復元機が展示されている。昨年度は約5万4千人が訪れた。 稲毛海浜公園の一帯は、4月以降に大規模リニューアルが行われるため、記念館は3月で閉鎖となるが、市公園管理課の担当者は「稲毛の浜が装いを変えた後も、復元機を何らかの形で展示できれば」と話す。 
77年に開園した稲毛海浜公園のリニューアルは、ヨットハーバーとスポーツ施設を除く約65ヘクタールが対象区域で、「INAGE SUNSET BEACH PARK」をコンセプトに不動産業のワールドパーク(美浜区)を中心とする5社で構成される事業体が昨年6月、事業予定者に選ばれた>

雛飾り 階級社会

雛飾りのことをもう一度。今の季節雛飾りが一番季節を感じる。
昨日(24日)は、天気もよく暖かかったので、御宿へ犬の散歩に行く。
犬(ソフィー)は、浜辺の砂を嫌い、雛人形には興味を示さず、昼寝を決め込み、浜辺とひな人形を楽しんだのは人だけ。
いつも人の少ない御宿も、人が多く大変な賑わいではあったが、高齢者ばかり。
今の若者は季節の移り変わりに心を寄せる余裕はないのかもしれない。

今日の朝日新聞の書評に橋本健二氏の『新・日本の階級社会』(講談社現代新書)が取り上げられていた。橋本氏は東大に在学中に私の武蔵大学のゼミ合宿にも参加し、その後私も勤めたことのある武蔵大学にも勤務していた。
橋本氏は以前から階層というより階級が日本には存在することを指摘していたが、この本では、労働者階級の中に、正規労働者と非正規労働者「アンダークラス」)の格差が大きくなっていることを指摘しているという。(下記参照)。

■「アンダークラス」生まれ固定化 (朝日新聞2月25日朝刊)
 「階級」をキーワードに、日本社会の格差の現状を、最新の社会調査データに基づいて読み解く書だ。階層ではなく、階級という言葉を用いるのは、(1)資本家(経営者、役員)、(2)新中間階級(被雇用者管理職、専門職、上級事務職)、(3)労働者、(4)旧中間階級(自営業)という四つの社会学的な階級分類に基づいて、議論を進めるからだ。
 しかし本書は、こう階級4分類を紹介しておきながら、実はいま階級は五つあるという。なぜなら近年、労働者階級の中で正規労働者と非正規労働者の格差が大きくなっており、非正規労働者層を一つの階級(「アンダークラス」と呼ばれる)とみなす必要が出てきているからだ。アンダークラスは就業人口の約15%を占め、平均個人年収は186万円と、他の階級に比べて極端に低く、貧困率は逆に極端に高い。経済的困窮だけでなく、心身の健康、人とのつながり、という点でもアンダークラスとそれ以外で明らかな格差がある。
 データからは、階級間での人々の移動性が低下し、階級の固定性が強まっていることが読み取れる。戦後日本の活力の一つは、社会的な流動性が高い点にあったが、労働者から新中間階級へ、さらに資本家へといった上昇のチャンスは、閉じられようとしている。
 気になるのは、アンダークラスで平等化への要求が、排外主義と強く結びつくようになっていることだ。日本でも、イギリスのEU離脱やトランプ米大統領誕生の要因となったポピュリズムと同様の芽が現れ始めているのだろうか。
 著者は、社会分断を乗り越えていく希望はあると強調する。格差縮小を志向し、排外主義・軍国主義化に批判的な、リベラルな価値観を持った人々が階級を超えて広範に存在することも浮かび上がってきたからだ。決して煽(あお)らず、データに基づいて冷静沈着に論を進める筆致に好感がもてる。格差を論じる上での、基本書となるだろう。 評・諸富徹(京都大学教授・経済学)

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今日は猫の日

今日(2月22日)は、猫の日だという。
以前(16年9月20日)に藤原新也が土地の猫度について言っているのを紹介したことがある。
<野良猫が自由に行き来している土地は、「猫度」が高く、住みやすい。猫という動物が勝手に生きている土地や空間というものには“隙間がある”。猫度の高い土地は、人々は大らかで、ゆるい人が多く、住みやすい。「猫度」の低い土地は、「猫の糞ごときに目くじらを立てるような狭い了見は持っている人」が多く住みにくく。住む土地を探す時、「猫度」は重要な指標になる。>

 私のところは相変わらず、飼い犬と仲のよい猫が庭に遊びに来て、犬と遊んだり、昼寝をしたり、餌を食べたりしている。皆飼い猫ではなく地域猫だが、ほとんどが近所の人が協力して避妊手術をしている(片耳の先端をカットしている。下記写真)。私はもともと猫が苦手だったが、最近は黒い猫がブラッシングさせてくれるし、猫との距離がちじまっている。 

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 仙台にいる水沼さんより、下記のメールをいただいた。

<我が家に通ってくる猫は4匹ほどいますが、全部耳にV字型の切り込みがありません。これは避妊や去勢の手術をしていないことを意味します。(V字型の切り込みは全国共通だと思います。)近所に空き家が多く、縁の下などをねぐらにしているようです。> 

 新聞には、次のような記事があった。気を付けたい。
<2月22日の「猫の日」にちなんで、猫が原因で起きた車のトラブルが1カ月間で19件あったとJAFが発表した。エンジンルームに入り込むケースが多いという。JAFは乗車の前にボンネットをやさしくたたく「猫バンバン」をすすめている。車体のすき間から入った猫に気づかずエンジンをかけると、猫がエンジンベルトに巻き込まれる恐れもある。冬の寒さをしのぐだけでなく、猫は狭い場所も好む>(朝日新聞デジタルより)

村上春樹の小説と文体について

文学のことは素人だし教養もないのでよくわからないが、好きで読んでいる村上春樹の特質は何だろうと時々考える。
大江健三郎が、村上春樹について、下記のように言っていた。

By way of comparison, Murakami Haruki writes in Japanese, but his writing is not really Japanese. If you translate it into American English, it can be read very naturally in New York. I suspect that this sort of style is not really Japanese literature, nor is it really English literature.

村上春樹の小説は海外で大変な人気だが、日本の文学者からの評価はきわめて低い。大江健三郎も、村上春樹の文章の英訳はニューヨーカーが自然に読めるが、それは日本の文学ではないからだと言っている
村上春樹自身も、最初の小説を最初に英語で書きそれを後から日本語に訳して出した、そうすると余計な装飾が削ぎ落されシンプルな文章になり、以後それが自分の文体の基調になったと言っている。

最初、ニューヨークで発刊され、その後同じものが日本で出た本『めくらやなぎと眠る女』(新曜社2009年)を今、英語と日本語で読んで、村上春樹の文体について考えている。
その中に収録されている A“poor aunt ”story (「貧乏な叔母さんの話」)などは、文章は簡単ながら、これは何を比喩しているのかよくわからず、とまどう。村上春樹はむずかしい。
評論家の加藤典洋氏によれば、(「貧乏な叔母さんの話」は)「いわゆるプロレタリアートと呼ばれる「貧しい人々」への観念的な後ろめたさの感覚をいつまでも失わないまま豊かな社会の到来に際会した一人の青年の、奇妙な観念的脅迫と、それからの解放を描いた短編である」(『村上春樹は、むずかしい』(加藤典洋、岩波新書、56頁)。という明快な解釈を読んで、やっとわかる程度。

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雛人形、雛祭り

家に女の子がいるわけではないが、家の雛人形を1年に1度くらいは、明るいところに出してあげないと可哀そうと思い、飾れる場所を探し、飾った。。
世の中の女の子に幸せを願って。

<3月3日の「桃の節句」は、七草・端午・七夕などと並ぶ五節句のひとつです。「桃の節句」とは、正しくは「上巳(じょうし、じょうみ」の節句」といいます。3月の最初の巳(み)の日を指し、のちに3日に定まっていきました。
中国ではこの日に川で身を清める習慣がありました。それが平安時代に日本に伝わり、草木、紙や藁で作った素朴な人形に自分の厄災を移し、海や川に流してお祓いをする「流し雛」の習慣となりました。
貴族階級の子女の間で始まった「ひいな遊び」と言われる人形遊びと「流し雛」が合わさって、「雛祭り」の原型となったと言われています。これが江戸時代に庶民にも伝わり、女の子のお祝いの儀式として定着していったそうです。
「桃」の節句と呼ばれるようになったのは、旧暦の3月3日の頃に桃の花が咲くことや、桃は魔除けの効果を持つとされてきたからだとか。
雛人形を飾り、災いがふりかからないように、また、美しく成長して幸せな人生を送れるようにと、女の子のすこやかな成長を願う行事へと変化してきました。>(http://tg-uchi.jp/topics/4017)

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