大学生の選抜・競争観、学歴意識について

これは四半世紀前のことだが、グループで学生文化の調査をしている時があって、いろいろな大学でアンケート調査と、学生へのインタビュー調査を行った。関西の大学でのことだが、一人の男子学生に「どうしてこの大学を選んだのですか」と聞いたところ、怪訝な顔をされて「自分は、高校卒業後、就職するか大学に進学するかを大変迷っていて、大学はどこの大学でもよかった。近くにあったこの大学に入学した」という答えであった。私は、大学名やその知名度を全く気にしていない大学生に出会い、びっくりした覚えがある。

今の大学生は学歴や学校歴に関してどのように考えているのであろうか。さらにその前提の選抜や競争に関してどのような意識をもっているのであろうか。敬愛大学の「教育社会学」の授業で、それを扱った回がある(第8回)。その記録の残しておく(「講義メモ」と学生の回答例)。学歴意識や選抜・競争観に関しては、大学差があるように思う。他の大学の学生の意識はどうであろうか。