思いだしたことの書き留め

教養学部(理科二類)の授業で受講した化学実験で、印象に残っているものがある。それは、一つの混合液を与えられ、その中にどのような要素が含まれているのかを、実験で探るというものであった。
その混合液を分解して、それを構成するA,B,C,Dの各要素に分けるという方法を取るののかと思ったら、そうではなく(そのようなことは、高度な装置がないと簡単にできないのであろう)、一つの液体(x)をそれに加え、色が変化するかどうかを見ると3いうものであった(変化すればAという要素が含まれていて、変化がなければAは含まれていない、と判定する)。次に別の液体yを加え、色が変化するかどうかを見る(変化すればBという要素が含まれていて、変化がなければBは含まれていない、と判定する)。同様の手続きを繰り返す。
 言ってみれば、多様なリトマス試験紙のようなもので、至って簡単な原理である。
 これは、自然科学の方法であるが、我々が日常の人の行為を理解するときにも、この方法を使うのではないのか。社会学者の作田啓一が、このことを言っていたように記憶する(『価値の社会学』、岩波書店)。
 
 なぜ、今、このことが思い浮かんだのかは、定かではないが、忘れないうちに書き留めておこう。(今の朝ドラの認知症の母親が、同じようなことをしていたー 敬愛の先生が「まだらボケ」という言葉を連発していた。他人ごとではない)

春の庭

私も含め家族のメンバーは皆忙しく、庭の手入れをしていない。何の世話をしなくても、季節が来ると咲く花がある。今年は、サザンカが珍しく咲いた。早春の今は、クリスマス・ローズがきれい。雪柳も咲き始めた。

河口湖ハイムでの研究会合宿2―いただいた感想

「16日から本日まで、研究会(合宿)では大変お世話になりました。研究会の皆様にお会いすることができまして、よい時間を過ごさせていただきました。」
「楽しく、素晴らしい3日間、ありがとうございました。もちろん富士山や河口湖の景色は素晴らしいものでしたが、なんといっても、食事と一緒に、みなさんとお話しできたことが、1番の喜びでした。皆さんも同じ思いではないでしょうか。」
「過日の研究会と河口湖めぐり、とても楽しかったです。ありがとうございました。先生のお人柄がでている研究会ですね。」
「このたびはヴィラ・フランチェスコ(上智河口湖ハイム)にお誘いいただき、誠にありがとうございました。この合宿は天候にも恵まれ、すばらしい自然環境と素敵で快適な館にて、先生方ととても楽しいひとときを過ごすことができました。厚く御礼申しあげます。 今回のサプライズの一つは、先生がおつくりになった “おにぎり”、“サラダ”などです」
「3日間、お世話とお騒がせいたしました。久しぶりに息抜きが出来ました。感謝! 2日目の午後のドライブと3日の帰途で富士の4湖をめぐることが出来ました。「西湖」は青木ヶ原の奥の人影もなく淋しい湖でした。ここで絶滅危惧種・幻の「クマ鱒」が見つかったのは釣り人が入り込まなかったためなのでしょうか。帰路に別ルートをとったため、風穴にも入れませんでした。次回、是非行って見ましょう。」

部屋捜し

4月から勤め先が替わる知り合いの、部屋捜しに同行させてもらった。制限時間は2時間半。はたして2時間半で、これから何年か住む部屋を探せるものか、一か八かの賭けのようなものだった。
新しい勤め先の駅に乗り入れている線は数本あり、その内から1つ線を適当に選び、そこから急行で20分~30分の駅から一つを選び、その駅で降り、最初に目についた不動産屋に飛び込んだ(30分経過)。
知り合いが条件を担当者に言ったところ、十数件ほどの物件のパンフレットを出してくれた 。そこから3件を選び(1時間10分経過)、車で、その3件の物件(部屋)を案内してくれた
1軒目は、駅から徒歩7分、3階建てて15部屋ほどあるところの2階。コンパクトで4畳のロフトもついている。2件目は、駅から徒歩10分で、3階建のマンション風のシックな建物で、家主が3階に住み、1階、2階を貸し部屋にしているところ。部屋は小奇麗で、出窓もあり、外の景色もよい。3件目は、駅から徒歩5分の線路わきで、10階建のマンションで、同じタイプの部屋が100部屋近くあるところ(2時間経過)。
どの3件ももよく、なかなか難しい選択だと、私は感じた。知りあいは即座に決断し、契約の説明を受けた(2時間30分経過)。
なんと、2時間半前は、どこに居を構えるかも決まっていなかったのに、その時の勢いで、一つの駅を選び、目についた不動産に飛び込み、複数の部屋を紹介してもらい、それらの物件を見て、1つを選び、契約の手続きまで済ませた。
 私が住むところではないので、私はなるべく口を挟まないようにしたが、「とてもいい選択をしましたね」、というのが私の感想。私もはじめて降り立った駅だが、マルイもあり、おしゃれで、賑やかで、それでいて少し駅から離れると静かで、住みやすいい街という感じであった。
私も若い頃、このような街、このような部屋で、一人暮らしをしたら、いい青春時代を送れたかもしれないと、羨ましくも思った。

上智河口湖ハイムでの研究会

この週末(16日~18日)は、上智河口湖ハイムで、研究会の合宿を開催した。
上智河口湖ハイムは、上智大学の教職員と学生の為の素敵な保養所で、富士桜高原別荘地の一角に建つデンマークハウスで、広いリビング、木目の床、壁、家具、薪ストーブと,癒しに満ちている空間であった。 外には、鹿の家族。
15名の参加があり、美味しい料理を、皆で作り、語らいながら、研究会の話し合いもすすんだ。
幸い、天候にも恵まれ、雪化粧の富士山が河口湖からくっきり見え(16日)、富士五湖ドライブ(17日、18日)で、素朴な自然も、満喫した。
参加したいただいた方に、心より感謝したい。このような素敵な場所を提供してくれた上智大学にも深く御礼申し上げる。