同窓会について

「同窓会は好きか」と聞かれると何と答えていいのかわからない。20年くらい前に急に小学校の同級生に会いたくなり、同窓会を1年に1回立て続けに開き、6年生の時の担任の先生にも会に来ていただき、さらにその翌年には有志5名で担任の先生の佐渡の自宅に尋ねたことがある。それで小学校時代を思い出すとそれで満足して、その後会を開いていない。中学校の同窓会は一度も開かれていない(名簿もない)。高校の同期会は5年に1度くらいに開かれ、同級生に会いたくて参加するようにしている(高校時代に話もできなかった人と話せるのはうれしい)。大学の学科の同期会も熱心な人がいて1年に1回は開いていたが、1昨年彼が亡くなり、結び役を失い開催がなくなった。大学のサークルの同期会も3年に1度くらいに開かれていたが新型コロナで延期になりなり、今後の開催はわからない。

同窓会に関しては、筑波大学の黄順姫さんの『同窓会の社会学』(世界思想社、2007)というすぐれた本があり、私もそれに学び、大学の同窓会に参加する心理に関して短いコラムを書いたことがある(2018年9月12日のブログ)

 変わった同窓会があることを、最近ある人からの電話で知った。それは、ある外国の詩(ウーラント「渡し場」)に共感した人が、その共感をもとに「同窓会」を作り、会合を開き、WEBサイトを開き、本まで出版したというのである。一つの詩への共感が、同窓会を作り、会合を開き、本まで出版するまでに至るというのは驚きである。それを私に知らせてくれたきっかけは、私のブログ(2012年10月7日、ウーラントの「渡し場にて」)というのにも驚き、何か心温まるものを感じた。そのWEBサイトと本の紹介は下記。

https://uhland.anjintei.jp/index.htm
https://uhland.anjintei.jp/uh0-01-watasi-drama-book.html

上記のサイトの「魅せられた語り継ぐ人々」の末席に、私の名前を記載し、紹介までしていただき、恐縮している。会の発展をお祈りする。(https://uhland.anjintei.jp/uh4-551-watasi-katari-takeuchi.html)