久しぶりに東京に行く

新型コロナが蔓延してから、東京で開かれる会合もほとんどなくなり、私もこの3年間はほとんど東京に行っていない。住んでいる千葉を出て、人の少ない地方に家族と車で旅行することはあっても、人の多い都心に出ることをしていない(先日も「副田義也先生を偲ぶ会」が神田の学士会館で開催されたが、欠席している)。

今日は、久しぶりに上智大学に行く用事があり、バス・電車を乗り継いで都心の四ッ谷に行った。まずバスや電車に乗ることが久しぶりで、何かドギマギする。服装は大丈夫なのか、バスの乗り方や改札口の入り方(スイカの使い方)はこんなでよかったのかなど、全くのお上りさん状態である。電車に乗っている人の服装が、私の普段生活している千葉の人のそれと違い、洗練されているようにも感じた。四ッ谷駅で降りて、上智大学の構内に入り、行きかう学生の雰囲気がさすが上智という感じで、この学生達を相手に20年間、よく臆することなく(?)教壇に立ったものだと思った。

大学の事務で用事を済ませた後、学科の事務室に立ち寄り挨拶だけでもしようかと考えたが、それをするには少し覚悟とテンションが足りないと思い諦めた(同僚の香川教授が少し前、学科の事務室を訪ねたと聞いていたので少し心残りであったが)。上智の新しい建物と図書館と購買の本屋に立ち寄っただけで、上智大学を後にした。昔の職場を訪ねるというのは、いろいろな思いが去来し、ましてや昔の知り合いに会うにはそれなりの覚悟もいると感じた。