チーム学校について

「チーム学校について先生どう思いますか」と、元教え子に聞かれ、「それ何?」と聞き返したら、大変軽蔑された。
「先生、チーム学校を知らないのですか。遅れていますね。大変危ない構想なんですよ」と。
ネットで検索すると、文部科学省が「チームとしての学校・教職員の在り方に関する作業部会」というものを作り、中間報告も出していることが分かった。(http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/07/28/1360375_03.pdf)
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/052/index.htm)
<「チームとしての学校」像―校長のリーダーシップの下、カリキュラム、日々の教育活動、学校の資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子供たちに必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校 >とある。

日本は他国に比較して教諭以外の教育関係者が少ないことや教員の多忙化を解消するという理由をあげ、学校カウンセラーやソーシャルワーカーや地域人材を教育に関わらせ、校長の権限を強めるということのようである。教員の多能化が解消され、教員が教科指導に専念できるのであればいい構想にように思われる。また文部科学省の予算要求の手段として有効に思われる。
しかし、教師の仕事を授業に限定していいのか、校長の権限の強化という官僚制の徹底が目標のあいまいな、脱連結を特質とする教育に合うのかどうかなど、危ない面も多く含まれている構想であることが伺われる。

写真投影法について

藤原新也の授業の映像を見て、昔読んだ野田正彰『漂白される子供たち』に載っていた写真投影法を思い出した。
その方法を、当時の学生に試みたことがあるが、こちらに力量がなかったのか、うまくいかず、その方法をすっかり忘れていた(野田氏には、一度子どもに関するシンポジウムでお会いし、雰囲気のある人だったなといういい印象がある)。

ネットで、写真投影法で検索すると次のような文章が出てきた。

「写真投影法(Photo Projective Method: PPM)とは、写真による環境世界の投影的分析法である。(野田正彰,1988,『漂白される子供たち』情報センター出版局)。この方法では、調査対象者にカメラを渡し、何らかの教示を与えて写真を撮らせる。そして写真に撮られたものを、自己と外界との関わりの反映と見なし、認知された環境(外)と個人の心理的世界(内)を把握、理解しようとする方法である。PPM は、環境学や地理学、心理学などの学問領域で注目されている。これは、これまで言語レベルでの測定によってしか知りえなかった撮影者の視覚的世界や心理的世界が、写真という視覚的データを介して垣間見られるからである」(「写真投影法による場所への愛着の測定」林幸史・岡本卓也・藤原武弘、http://www.kwansei.ac.jp/s_sociology/attached/6324_52317_ref.pdf)

藤原新也は、嫌いなものを写真に撮ってくるように子ども達に指示し、その理由を考えさせ、それに適切なコメントをし、子ども達の考えにあたたかくも鋭い意見を述べていて、それには感心させられた。
林氏らのように、学生に大学のキャンパスの写真を撮ってきてもらいそれにコメントを添えてもらい、それをもとにインタビューや議論することをしたら、大学論、学生論として何かできるのではないかと思った。

ただ、考えてみると、私のこのブログは、半分以上がまず、写真があり。(私の写真は、気になるものを撮っているつもりだが、実際は好きなものを、基本的に撮っているような気がする)、それにコメントを書いている。まさに、写真投影法を実践しているのである。野田氏のような精神科医がみたら、たちどころに、私の精神鑑定はなされてしまうのであろう

祭日も大学は授業

今日(23日)は、祭日。でも大学は、授業数の確保の為に、祭日でも授業がある。
「祭日なのに授業なんて」と思っている教員や学生も少なくないと思うが、大学に行くと、(午前中は、)普段とは違う華やぎも感じられる。
 祭日気分と平日気分が半々で、少しウキウキ感が高い感じがする。午後になると、明日からの授業のことを思い、テンションも下がる(自分の気持を述べているだけかもしれないが。もっとも、現代のブラックバイトが横行している中、授業がありバイトを入れない祭日で、学生はうれしいのかもしれない)

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晩秋の御宿海岸

 うちのソフィー(キャバリア犬)は、普段家から50メートルくらいしか、散歩しない。しかし、海に連れて行くと、砂浜を喜んで駆け回る。 このところ忙しく、外房の御宿海岸まで散歩に行っていない。昨日(11月22日)2か月ぶりの御宿に、ソフィーは大喜び。
 海は少し風があり、サーフィン日和なのか、多くのサーファーが晩秋の海を楽しんでいった。
 御宿は東側にある海岸なので日の出がきれいな場所であるが、日の入りもそれなりに見られる。

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藤原新也の課外授業

NHkテレビの番組「課外授業―ようこそ先輩」に、56歳の藤原新也が出ている。今から15年前である。
学校は、藤原新也が44年前に卒業した門司海青小学校で、6年1組28名の児童に対して、写真を材料に授業を行っている。
児童に、嫌いなものに関して写真を撮って来てもらい、その理由を聞いたり、それに文章を添えてもらい、それ対してコメントするという極めてシンプルな、そして即興的な授業だが、藤原新也の思想や人となりがよく出ていて、興味深い。
15年前の藤原新也は、とても若く、こんなだったのかと驚く。
(下記のアドレスを入れると、みることができると思うのだが)
http://wikyou.org/info/ituneBEST100/iTunes.php?key_2=藤原新也