傘がない

東京成徳大学の「青年文化論演習」の授業で、井上揚水の「傘がない」に対する副田義也先生の分析を紹介した(『遊びの社会学』)。1970年代に入り、学生運動が終焉して、若者の関心が社会的なことから私的なこと(恋愛や自分の心理)に移ってきたという分析である。
歌を聴いてもらおうとしたら、ひとりの学生が携帯(スマートホン)で、YoU-Tubeにアクセスし、歌をかけてくれた。料金もかからないという。本当に便利になったものだ。

授業では、彼は君(彼女)に会いに行くのか? 「君」や「雨」や「傘」は何を象徴しているのか?ということで盛り上がった。そこで、「今度カラオケで歌ったら」と言ったら、「こんな暗い歌、歌ったら、友達から何があったのと心配されます」との返事。
やはり、昔の歌は、時代遅れなのか。

http://www.youtube.com/watch?v=PRKFNbUWHjA&feature=related