『教育調査の基礎』(放送大学教材)を読む。

放送大学教材の『教育調査の基礎』(藤田武志・西島央、2020年3月)を編著者の西島央氏(青山学院大学教授)から寄贈いただいた。内容は、量的な調査と質的な調査の両方に関して、基礎的なことから専門的なことまで、また理論的なことから具体的な手順までわかりやすく、また興味をもって読める内容が書かれている。

昔,福武直『社会調査法』(有斐閣)や松原治郎『教育調査法』(有斐閣)という本がよく教育調査の授業のテキストで使われていたが、理論的過ぎたり抽象的で、使い勝手があまりよくなかった。西島氏らのこの本は、社会調査や教育調査の具体的手法もわかり、大学の授業のいいテキストになると思った。実証的なデータを扱う卒論や修論の執筆にも役立つと感じた。学問やそのテキストは確実に進歩している。

編著者による内容の説明が、下記で見られる。https://www.youtube.com/watch?v=uTMZqUsOCFk