久しぶりの東京


東京駅に人を見送るついでがあったので、久しぶりの東京駅の丸の内側を少し散歩した。丸の内側が整備され、先に皇居(の門)が見え、広々としていて観光に適している場所になっているのに感心した(皇居参観は当日受付で毎日先着600名が見ることができる模様https://www.kunaicho.go.jp/event/sankan/sankaninfo.html)

東京大学教育学部70周年記念式典が東大の安田講堂であるというので、ついでに少し覗いた。安田講堂に入るのは、東大「紛争」の時の大河内総長と学生・院生との大衆団交以来なので、半世紀ぶりくらい。天井は高いが、意外と狭く、椅子はふわふわと座り心地はよい。祝辞を述べた東大総長、文科省の事務次官、教育学部長の話が、用意してきた原稿を淡々と読む感じで、歴史的な事実をきちんと押さえようという誠実さは感じられるが、話し方で人を惹きつけようという感じは全くなく、これが東大流なのかと思った。東大以外でこのような話し方では誰も話を聞いてくれないのではないかと思った。立派な「東京大学教育学部創設70周年記念誌」が発刊されていたが、現職教員のメッセージはあっても、これまでの教員(教授、准(助)教授、助教(手))名簿もなく、記録をきちんと残す記念誌にはなっていないことに不満を感じた。