藤原新也の危惧

「一党支配後のNHKや秘密保護法諮問会議のへの政権の意図的介入など、安倍政権の強権の乱用はBBCなど海外のメディアでさえ眉をひそめるほどです。今回の都知事選に自民党推薦者が勝利するなら、この強権志向にさら拍車がかかるとの危惧を抱きます」(shinya talkからの転載)

このようなメッセージの背景には、藤原新也の次のような認識がある。
<公共放送のNHKの会長人事に手を突っ込むなど、そこにはその最低の”思想”*がすっぽりと抜け落ちているのである。
この公共放送に対する圧力は早くもNHK内部において自主規制というかたちで現れており、私の友人のディレクターがこれまで根気よく取材を重ねてきた福島の子供の甲状腺検査に関するレポート制作の継続も、つい最近中止に追い込まれている。
この戦後初めての一党独裁の流れの中で、いま私たちは長らく堅持してきた民主主義すら危うい局面に立たされているのである。>
(*)他者の権利を守る”という施政者においては国家を健全に運営する上において必要不可欠な”思想
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php

広域選挙

都知事選の選挙カーが、千葉県のJR稲毛駅前まで来ていて、とても驚いた。
「東京都民の方、是非○○に投票して下さい」というものである。確かに東京都に住んでいて、千葉(県)に勤め先のある人もいるのであろう。その人達目当ての呼びかけである。いろいろなことを考えるものだ。
今度千葉の県知事や市長選のある時は、選挙カーは東京に行って投票を訴えると、効果的かもしれないと思った。千葉には、千葉都民が多いからである。(でも、それが多くなると、都の住民は、周辺の県や市の選挙の度に、選挙カーが来てうるさくてたまらないかもしれない)

日本子ども社会学会 第21回大会のご案内

第21回大会を、敬愛大学で引き受けました。皆様のご参加をお待ちします。学会員以外の人も臨時会員として参加できます。またシンポは一般公開(無料)です。ご参加ください。(シンポの内容は、後日お知らせします)

1.期 日 2014年6月28日(土)・29日(日) 2日間
2.会 場 敬愛大学(稲毛キャンパス:千葉市稲毛区)
3.日 程 (予定)
第1日 6月28日(土)
9:00 ~    受付
9:30 ~ 12:00 研究発表Ⅰ
12:00 ~ 12:30 昼食 
12:30 ~ 13:20 総会
13:30 ~ 15:30 テーマセッション
15:40 ~ 18:00 シンポジュウム
18:10 ~ 20:10 懇親会(敬愛大学ラウンジ)
第2日 6月29日(日)
9:00 ~    受付
9:30 ~ 12:00 研究発表Ⅱ
12:00 ~ 13:20 昼食 評議会 各種委員会
13:20 ~ 15:20 研究発表Ⅲ
15:30 ~ 17:30 ラウンドテーブル

4.大会参加費(予定)  学会員 3,500円、大学院生3000円、臨時会員2000円
5.懇 親 会 会費  一般会員 4,000円  大学院生 3,000円
6.宿泊について
 ホテルは、JR千葉駅周辺が一番便利です(千葉―稲毛間はJRで5分)。
7.大会実行委員会連絡先
〒263-8588 千葉市稲毛区穴川1丁目5番21号、敬愛大学 国際学部 武内清 気付 
日本子ども社会学会 第21回大会実行委員会
http://www.js-cs.jp/annualmeeting2014/
E-mail fwne3137@mb.infoweb.ne.jp (武内 清)

発表申込期間は、2月13日(木)~3月13日(木)です。

選挙-政治的選択

 選挙の投票というものは、その政党や立候補者の政策に賛成するから、その政党や人に投票するものと、思っていた。
 そうではなく、ある政党や候補者を勝たせないために、別の人(次点の人)に投票するという選択方法があることを、今回はじめて知った。政治的に考えなければいけない時があるのかもしれない。

「選挙は勝つことがすべてであり、どれだけ票を取ろうと負ければ無意味に等しい。そういった戦術的な意味において私はこのA,Bのタッグに勝ってもらいたいと思う。かりにCに勝ちの目があれば私はCに投票してもよいと思っている。目的を達成するなら手段を選ばずだ>(S.F)

教育現場の先生の特別講義

敬愛大学で私の担当する「教育原論Ⅱ」の今学期最後の授業(1月22日)は、講師の方を招いての特別講義で締めくくることができた(経済学部中山教授の「道徳教育研究」と合同)。

講師は南房総市教育長の三幣貞夫氏。テーマは「教師をめざす学生へー私の教師像」。

講師の三幣先生は、A4で5枚のレジメを用意され、それに沿って格調が高く内容のある話を1時間半に渡ってされた。

「教師には創造する喜びがあるーセンスとアイディア、そしてデリカシー」「教師の魅力―子どもと喜怒哀楽をともにすることができる、子どもとともに成長できる」「教育は生き方を教えることができる」「尊敬されることはすべての始まり」「こわい、すごい、すてき、ありがたい存在に」「教師の最もいい姿は、新鮮だということ、謙虚だということ」「思いの強さに分だけ成長させられるー願いとねらいをもった指導」

 以上のような含蓄のあるフレーズが、レジメに満載されていて、それを事例をまじえて、具体的に説明された。学生達も、三幣先生の長年の教育現場の実践委裏打ちされた話に聞き惚れ、教職への思いを熱くしていた。 [以下、学生の感想の一部転載]。

 「人生経験を踏まえた話がとても素晴らしと思いました」「レジメに書いてあること全てが身に沁みます。ますます教師になりたいと思いました」「教師という職業に挑戦したいという思いが強くなった」「貴重なお話をしていただいて勉強になりました」「一番感銘を受けたのは、教師の道は’楽苦しい‘という言葉です」「忍耐力と地道な努力が必要だと感じた」「教師は児童を育てるだけでなく、児童と一緒に成長するものだと聞いた時は少し安心した」「叱るときは叱るなど、自分にできるか不安になったが、子どもの為に、頑張りたいと思った」「子ども達に尊敬されなければ始まらない、その言葉を胸に自分も頑張ろうと思います」「すべてが自分自身い足りないものだと痛感した。きっと家に帰り、一人で悩むでしょう」「厳しい言葉の中にも優しさがあり、自分の甘さを思い知った」「文章を読むことがとても重要なんだということを理解した」「ひとつひとつの言葉がすごく重く心に響きました。今回のお話はこれから生きていく上で大変糧になるものだと感じました」「素直さと忍耐力をもって大学生活を送りたいと思う」
 
 学校の管理職(校長等)を経験した人の、スケールの大きさを感じた。いろいろな修羅場もくぐって来られたのであろう。人間的な幅が広く、深いと感じた。教師としてまた人間として、子どもへの並々ならぬ愛情とその子達を育てる為の厳しさを、実践の中で鍛えてきていることが感じられた。我々「知識オタク」の大学教師とは一味違うものを感じた。学生達が魅きつけられるのも頷ける。