インターネット時代

昨日、某テレビ局の人(ディレクター?)から、「最近の音楽教科書のことについて話が聞きたい」という電話がかかってきた。なんで、そんなことを私に聞くのかと思ったら、「あなたの教育社会学研究室の記事に、そのことが書かれていたから」という。
私のブログは、私の日記メモのようなもので、そんなに他人が見たりすることがないものなので、気楽に思ったことを書いている。実際見ている人はほとんどいないと思うが、インターネットの検索で引っかかることがあることを、今回知った。
「音楽教科書の分析」で検索すると、私の2012年1月21日のブログが出てくる。次のような内容のことを書いた(一部転載)
 <教育基本法の改定、2008年の学習指導要領の改訂で、日本の伝統や文化の教育が強調され、音楽にも日本のわらべ歌や遊び歌が取り入れるようになっている。
学習指導要領では、「日常の生活に関連して、情景を思いうかべやすい楽曲」(旧)から「我が国の及び諸外国のわらべうたや遊びうた、行進曲や踊りの音楽など身体反応の快さを感じ取りやすい音楽、日常の生活に関連して情景を思い浮かべやすい楽曲」(新)へと記述が変更になっているという。その実際を、教科書にあたって分析すると、教科書各社(東京書籍、教育出版、教育芸術社)によって違いがあるという。
音楽教育によって、日本の伝統を教えることの効果はどの程度あるのだろうか。愛国心などが高まるのであろうか。その実際が調べられた興味深い。>
(https://www.takeuchikiyoshi.com/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%81%AE%E5%88%86%E6%9E%90/)
 
昨日は、神田外語の授業(「教育社会学」)で、教育基本法の「改正」の内容を説明し、愛国心が強調されるようになり、音楽教科書にも日本のわらべ歌を取り入れる教科書が多くなっている、ということを説明したばかりだったので、その偶然の一致にも驚いた。
 テレビ局の人には、そのことは私の専門ではないので、専門の西島央氏や岩田遵子氏に聞くように伝えた。

お地蔵さま

家の近く(千葉県)ではほとんど見たことがないのだが、東京の下町(北区)では、ところどころで、お地蔵さまをみる。何故か、見て心がほっとする。
地蔵とは、下記のような存在らしい
<お地蔵さんは、本当の名前は地蔵菩薩とよばれ、菩薩は如来に次ぐ存在であります。釈迦如来が入滅して、この世界に次の如来が現れるまで56億年という気の遠くなるような、時間が必要であり、その間、この世界の人々を救う如来が存在しないことになります。次の如来がこの世界に誕生するまでの間、そのため、地蔵菩薩がこの世界の人々の苦しみを救ってくださるのです。 地蔵菩薩は日本古来の道祖神信仰と結びつき、町や村の結界という意味で、村はずれの街道に建立されたりしました>(Yahoo知恵袋より)

花の美術館

稲毛海浜公園内の市の「花の美術館」が民間委託され、リニューアルオープンしていた。
季節の花がきれい。イングリッシュガーデンのような一角もあり、プロの腕を感じた。バックには、音楽の生演奏。連休を少し楽しめた。

井上ひさしという人

 5月4日NHKスペシャル「井上ひさしの遺言」を見た。いい番組だった。
作家の井上ひさしが、構想をもちながら、肺がんで死んで書けなかった沖縄に関する戯曲を、娘と演出家と脚本家で、作り上げ、上演するまでのドキュメンタリー番組である。
 「井上ひさし」って、人生に対して、また沖縄に関してこんな思いを抱いていた人だったのか、と教えられた。真摯な生き方をした人だったことを知った。
10年くらい前、上智の教育学科で講演をお願いして、その後教育学科の教員との懇談会があり、私も参加したが、その時もう少しきちんと話を聞いておけばよかったと、悔やまれた。その時の講演を、学科編で本にしたものがあるので(上智大学教育学科 (編) 「新・リーダーの条件―新しい世界を築く人びとのために 」(上智大学出版) 、、再度読んでみよう。