千葉市動物公園にサツキの花を見に行く

一昨日(4月22日)、「千葉市動物公園」にひとりで行った。家から自転車で15分。動物を見る為ではなく、そこに咲いているサツキを見る為である。入場料は通常大人800円のところ、千葉市在住の65歳以上の高齢者は無料。サツキの開花は3割程度で、少し早く来過ぎたかと少しがっかり。

それより感じたことは、平日ということもあって入場者は少なく、動物園全体の雰囲気がどんより沈み、動物たちも元気がないことであった。象もだるそうで、ライオンもだらしなく寝そべっていた。これは何が原因しているのかと思った。少し前に行った沖縄の観光地の活気と大違い。動物園を運営する千葉市の意気込みや動物園を運営する職員のセンスのなさからくるものなのであろうか。人口減少が続く中での地方再生が言われながら、財政の問題と共に、担当者の意気込みやセンスの問題もあると感じた。(オーストラリヤに一人旅の上智卒の女性のyou tubeを見ていたら、水族館の入場料が1万円で、日本の水族館と比較し貧弱な内容と報告していた。国の違いや地方の違いが観光地にはあるのかもしれないと思った)

沖縄で土地柄、お国柄を感じる

学生(院生)の頃、小田実が好きで、氏の本を、『何でも見てやろう』はじめよく読んでいた。しかし、ある時、江藤淳の『アメリカと私』(講談社、1969年)を読んで、その中の「『何でも見てやろう』というおりた観察者の姿勢に無理がある」(23頁)という一節にふれ、衝撃を受けた。単純に、「(観光」旅行ではダメなのだ、その地で生活をしなければ」と感じたのであろう。

その認識があったせいか、30年ほど前に、フロリダのディズニーワールドに行った時、いろいろな国から来ている観光客の顔や表情が、出身国にかかわらず皆一様に見えて、観光(旅行)というのは、つまらないものだと感じた。(覚えているのは、たまたま食べに入った処が、ハードロックカフェ―という名前で、ハンバーガーとても大きかったこと、そこの売店でT-シャツを買う人が多く並んでいたことが不思議だったこと。後でそこでしか買えないロゴ入りのT-シャツのあることを知った)

 今回(4月15日~18日)、沖縄に観光旅行に行き(沖縄本島及びその近隣の旅行は5回目)、その逆のことも感じた。レンタカーで沖縄の各地の観光地を回る途中で見る沖縄の自然や家並みや沖縄の人々、そして観光地の造りなどに、本土との違いや沖縄の特質を感じた。首里城公園、おきなわワールド(鍾乳洞)、沖縄美ら海水族館などのスケールも大きく、時間の流れもゆったりしていることを感じた。また観光地はどこも活気があった。

 それともう一つ興味深かったのは、那覇から1時間10分ほどの渡嘉敷島へのフェリーの船旅で、その船室やデッキでの過ごし方に観光客のお国柄が出ていたことである。1日に1便の往復便しかない船の乗客400名余の国別は、見たところ日本人は3割程度で、韓国、中国、台湾、欧米人、メキシコ系、アラブ系などと外国人が7割近くを占めていた。船の外のオープンデッキで、強い風もものともせず海を眺めていたり、陽気に話し込んでいるのは欧米人がほとんどであった。日本人も含めアジア系は、室内の船室(椅子と畳の部屋)で、おとなしく過ごす座るか寝る姿が多かった。渡嘉敷島ブルーと言われる、真っ青な海は綺麗であったが、その水はまだ冷たく、泳ぐには早すぎる感じであった。海に入るのは外国人ばかりであった。観光地の過ごし方というのにもお国柄が出るものだと感じた。(このように今回の沖縄旅行はその土地柄と観光客のお国柄を感じる旅であった。)

香川正弘(上智大学名誉教授)のご逝去の報に接し、心よりご冥福をお祈りする

 大学の職場で、同僚だった先生との関係は、同じ調査や研究を共にしたという研究仲間とは違ってはいるが、懐かしい、かけがえのない関係である。大学の同僚の先生とは、学生の教育や大学の発展のために議論して共に活動した時間がかなりある。時に人事や院生の指導を巡り確執があったりしたが、それらも時と共に水に流れ、懐かしい思い出になっている。

 上智大学に勤務した時に、研究室が隣であった香川正弘教授(生涯教育学)とは、年齢が近いということもあり、お互いに研究室を行き来し、いろいろな話をした思い出が多い。先生は個性的で学識のある方なので、私がいろいろ教わることが多かった。10年ほど前に、定年後広島に帰られた先生のご自宅をお尋ねしたこともある。その後も、何度か交信があり、最近では1年前に電話とメールのやり取りが数度あった。それは主に先生の活動と最近書かれた論稿―「イギリス成人教育史研究をめぐる研究者の絆―宮坂広作教授と E.ウェルチ博士 との交遊の思い出」(UEJジャーナル第33号、2020年4月15日号)」https://www.uejp.jp/pdf/journal/33/h333.pdf」のこと。それを2024年2月25日の私のブログで紹介した。

その香川先生が、今朝、ご病気で亡くなられという知らせが、学科からあった。残念でならない。香川先生のご冥福を心よりお祈りする。

近所の桜の花を楽しむ

今日(4月4日)は、昨日までの雨も明け方にはあがり、久しぶりに良い天気で、家の近所の桜を見て回る。家の前の小学校の桜、近くの児童公園の桜、自転車で15分のところにある用水路沿いの桜、千葉市動物公園裏の水路沿いの桜など、すべてソメイヨシノだが、ほぼ満開に近い桜を鑑賞することができた。平日ということもあって、お花見をしている人はすくない(千葉と東京の違いか? 先週見た東京の千鳥ヶ淵と大違い)いくつかの箇所では、例年より桜の花が少ないようで、これは地球温暖化が影響しているのか、これからの桜の花が少し心配。

風の便り78号

今月も4月1日に、辻氏より「風の便り78」が郵便で送られてきた。今月は、春にふさわしく花の話。ダリヤ、カーネーションは馴染みの花だが、スターチス,センニチソウ、エリンジジューム、ガーベラはほとんど買ったことも、庭に植えたこともない。それぞれの花の由来などが記載されていて知識が増えた。一緒に添えられている手紙には、辻さんの趣味の飛行機の精悍な写真が掲載されていた。飛行機と言えば、成田さくらやま公園に飛行機と桜を見に行きたくなった。(https://www.bing.com/images/search?q=%e6%88%90%e7%94%b0+%e3%81%95%e3%81%8f%e3%82%89%e3%81%ae%e5%b1%b1%e5%85%ac%e5%9c%92&qpvt=%e6%88%90%e7%94%b0+%e3%81%95%e3%81%8f%e3%82%89%e3%81%ae%e5%b1%b1%e5%85%ac%e5%9c%92&form=IGRE&first=1

 今年はまだ天候も不順で桜もまともに見に行っていないが、2週間ほど前、河津桜とソメイヨシノの50センチほどの苗木をホームセンターで買って来て、大きな植木鉢にそれぞれ植えた。河津桜は花が落ちて葉だけになってしまったが、ソメイヨシノはまだ咲いている。庭に桜の木があり、桜が咲いていると、何かとても優雅(リッチ)な気分になる。