桜の開花(その2)

桜やその他の草花を見に行くのに、その距離により4つくらいのパターンがあると思う。第1は、何日か宿泊して見に行く草花。第2は、車や電車で1日かけての日帰りで見る草花。第3は、車や電車で片道1~2時間で行ける場所の草花。第4は、家の近所で見る草花。うちの例を挙げると、1は長野や群馬や新潟の紅葉、伊豆の梅林と河津桜。2は南房総の花畑や頼朝桜や水仙、茨城の菖蒲や芍薬やコスモス、3は佐倉のチュウリップやひまわり畑、八千代のバラ園や河津桜、千葉市内のサツキ(昭和の森公園等)や桜(泉自然公園)。4は近所の桜や梅やバラなど。

2年前に作った冊子(「教育、大学、文学、ドラマ、日常」)のⅨ章は「花紀行」と題して、この3~4年の間に行ったところの記録を残した。考えると私と妻の歳とともに、年々1から4へと、花紀行も近場になっている。

今日(4月7日、日曜日)は、各地で桜が満開、天気も朝は雨が残るものの午後から晴れると言われながら、車は道路は混んでいるだろうしと、自転車で近場の桜を見に行くことにした。家から自転車で15分の所にある千葉県の天台運動公園の桜を見て、その隣の「千葉市動物公園」に入り(65歳以上無料、レッサーパンダやライオンを見る)、そこの駐車場を出たところにある水路脇の桜並木(フレスポ・ショッピングセンターの裏手にある無名?の場所)の桜を鑑賞した。その数は200本近くあり、なかなかなの景観。今年はこの桜で満足できそう。

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「授業における教科書の使い方に関する調査研究」(教科書研究センター)を読む

公益財団法人 の『授業における教科書の使い方に関する調査研究 研究成果報告書』(2024、1.31)の冊子(A4,200頁)を調査委員長の新井郁男先生よりお送りいただき、読ませていただいている。新井先生は、はじめに下記のように書かれている。

<団塊世代の大量退職により,若手教師が増えている近年の学校現場では,教科書の使い方がわからないという教師の存在が懸念されております。一方,教科書編集の現場からは,教科書の編集意図が現場に充分に理解されないまま使われていることを危惧する声が聞かれます。令和2(2020)年度からの新教育課程の実施,デジタル教科書の導入等の状況を踏まえ,教科書研究センターでは,教科書をめぐる学校現場の実態を検証し,すべての教師が,児童生徒にとってよりわかりやすく,より興味深い授業を実現するためには教科書をどう使えば効果的なのかについて調査研究を行っております。本冊子は,その研究成果の一端として,特に,若手の教師の皆様のために特定の教科について,新学習指導要領の趣旨に沿った教科書の使い方,その例などを示したものです。 本冊子を活用して,教科書をより効果的に使用していただければと思っております。 新井 郁男>

報告は多くの大学教員が中心で、それに教科書会社役員も若干加わり、現場教員も研究協力者になって、約5年をかけて調査研究された報告書で、読み応えがある。教科書の一般的な使い方だけでなく、国語、社会科、算数・数学、理科、外国語(英語)、道徳、教科横断、教員養成・研修といった「教科別にみる教科書の使い方」が、調査と事例をもとに分析されていて、読んでいて具体的な教科書の使い方がイメージでき興味深い。この報告書は、WEBでダウンロードして全文が読める。

授業における教科書の使い方に関する調査研究 研究成果報告書 (textbook-rc.or.jp)

さらに、その要約編が、わかりやすい挿絵や図表入りで、小学校編と中学校編に分けて、WEBで読めるようになっている。こちらが全国の小中学校に配布されているという。

https://textbook-rc.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/edab1521b0ad09e5efa260b4f48dbba1.pdf
https://textbook-rc.or.jp/wp-content/uploads/2023/10/5c0d0a5c736244a4b59d6681ec766f2f.pdf

日本の教科書は堅実に内容が充実して作られており、また教員用の指導書もあり、さらにこのような教科書の使い方の報告書や冊子が教育現場に配られていて、日本の教育の質が保たれているのであろう。

『教育の基礎と展開』(第3版)の刊行

2016年に初版を、2018年に第2版を発行した『教育の基礎と展開―豊かな教育・保育のつながりを求めて』(高野良子・武内清編著、学文社)の改訂版(第3版)を刊行することができた。大学のテキストで改訂版を出せるというのはうれしい。これは執筆者の方々と編集者のお陰と、これを買って読んでくれた学生諸君のお陰である。

 第3版では、最近の社会の変化(デジタル化や多様化等)や子どもや教育の変化(教育・保育関係の法律、答申の改訂等)、データのアップデート等、最新の現状に合わせた改定を行った。 大学短大の教育の基礎科目(教育原理、保育原理等)のテキストだけでなく、教育関係の授業(教育課程論、教職概論、教育行政、教育社会学等)などのテキストとしても使用できる内容にした。一般の教育に関する読み物としても興味をもてる内容にした。巻末には教育関係の法律や答申のQRコードも付けた。

【執筆者】永井聖二、中山幸夫、藤崎春代、丹治恭子、小野まどか、新田 司、*武内 清、浜島幸司、遠藤隆志、*高野良子、松尾知明、夏秋英房、金藤ふゆ子(執筆順、*は編者)/【コラム執筆】明石要一、加藤幸次、實川慎子、白川優治、岡田直美、木村治生、広瀬由紀、伊藤静香、高野だいわ

新海誠「すずめの戸締り」を観る

「テレビでの放送を録画したものがたくさんあるので、暇な時それを見るので退屈しない」ということを知り合いの高齢者から聞くことがよくある。私のように家のビデオ機器が数年前に壊れ、それ以来買い替えをしていなくて、テレビの録画ができないものからすると羨ましいなと思う反面、録画の面倒くささはないのか、録画で見るとは時代遅れではないのかと感じることがある。

以前に「地上波のテレビではなくネットの時代」という題で、次のように書いたことがある。<映画やドラマの見方が今変わってきている。これまでは映画は映画館、レンタルのビデオ、テレビでの放送などで見るしかなかった。またテレビドラマは放送日に見るか、録画してみるしかなかった。今は映画やドラマはネット配信のものをテレビやPCで好きな時に見ることができるようになっている。従来型の見方をしている人も少なくないが、後者のネット配信を体験してしまうと、その便利さ快適さに惹かれ、後者に切り替える人が多くなっていると思う。>(2021年12月15日)

最近映画館で映画やアニメを見ることがほとんどなくなったが、アマゾンプライムでもネットフリクスでもやっていなくて、映画館に行って観なければと思う映画がたまにある。最近では、「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)、「すずめの戸締り」(新海誠監督)の2作。ぐずぐずしているうちに、近くの映画館での上映がなくなり、見ることができなくなっていた。後者の「すずめの戸締り」は、今日(4月5日)午後9時からの日本テレビの「金曜ロードショウ」で放映されるというので、是非見なければと思う(新海誠のアニメを見るのは3作目。2作目の「天気の子」の感想は2019年8月22日のブログに書いている)。家にはビデオ機器がなく録画もできないし、DVDを借りても再生できないので、今回のテレビの放映時間に見なければならない。テレビの「金曜ロードショウ」でみるとは少し時代遅れになっているが仕方がない。観るのを忘れないようにしよう。

追記ー「すずめの戸締り」のテレビ放映を見終わっての一番の感想は、映画館で見たら映像がさぞきれいだったんだろなということ。内容はSF的なところがあり(村上春樹の小説「かえるくん、東京を救う」に影響を受けたという)、監督の新海誠の世界観についていくのはなかなか難しいと感じた。私には映像に関する理解力の不足や感受性なさが多分にあるので、これからいろいろな人の感想や解説など読み、再度見る必要があると感じた。

追記2-今は「すずめの戸締り」はネットフリクスでも見ることができる。2度目視聴中(4月9日)

敬愛大学 新校舎完成

学校や大学の校舎や教室の造りは、児童生徒や学生にどのような影響を与えるのであろうか。そのような学校建築と教育というテーマの研究も、オープンスクールの研究も含めて多くあることであろう。大学でも教室の設備を良くし、図書室や食堂に工夫を凝らすケースが紹介されることが多い。

私が今年も後期1コマだけ授業を担当する敬愛大学では、この4月から9階建ての新校舎が完成し、どのような大学の雰囲気になるのか、どのような授業や学生の活動が営まれるのかが楽しみ。佐倉山王にあった「敬愛短期大学」も稲毛キャンパスに合流し、大学生と短大生が一緒のキャンパスで過ごすことでどのような化学反応が起きるかも楽しみ。

新校舎の1階には、ピアノの置かれた学生ホールができ、その隣には児童書の図書室もできて地域に開放されるという。2階の図書室は木目調の本棚で居心地がよさそう。9階の会議室や屋上のテラスからの眺めは、近くに高い建物がなく展望がよいよう。(その大学紹介のパンフレット;敬愛大学教育後援会会報67の一部を転載しておく)

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