若いシンガーソング・ライター

 以前にこのブログでも紹介したことがあるが、将来が楽しみな若いシンガーソング・ライターがいる。
 吉田 仁 君 (神田外語大学2年生)
 とにかく、若さの屈託のなさ、さわやかさ、明るさがいい。
 尾崎豊にあこがれ、いろいろなことを経験した中・高時代あったということであるが、その経験を乗り越えた、前向きの姿勢を感じる。
 今日の私の神田外語の授業(「教育社会学」)でも、さわやかないいプレゼン(発表)をしてくれた。
 昨日、新しいPVをyoutube にアップしたという。
  https://www.youtube.com/watch?v=ivorBtviI7w
(1日で300近いアクセスがあり、応援するファンがたくさんいることを感じる)。

動詞構文で書く

大学受験の時の苦手だなと思っていた教科に関連することは、その後も敬遠してしまう傾向がある。私の場合、国語に関する苦手意識があり(なかなか、国語は(も?)試験でいい点が取れなかった)、その後言語あるいは言語学に関することは、スルー(敬遠)してきた。
でも、言語を社会や文化と結びつけて見る見方は、面白いかもしれないと思う。そのことを、昔読んだ本(作田啓一⁺多田道太郎『動詞人間学』講談社現代新書、昭和50年)再読して感じた。次のような、ことが書かれている(190〜201頁)。
 
 ・動詞が言語体系のなかで占める位置は、法律体系のなかでの刑法の位置に似ている。殺人、窃盗、誘拐、詐欺などの、犯罪と呼ばれる行為の種類は、民法上の権利義務のいちじるしい変化に比べると、相対的に固定している。
 (動詞は社会が変化してもあまり変わらない。それに対して名詞は社会の変化ととともに変わる。同様に、世の中には変化しにくいものと,変化しにくいものがある―武内)

・日本語の動詞は対象や状況によって強い拘束を受けない。(フランス語に近い。英語はその対極)たとえば、移動によって超えるものが川、海、廊下、世間、時間そのほか何であろうと、すべて「わたる」という1つの動詞が用いられる。
 (そのため、日本では、掛け言葉が発達した)。

・ヨーロッパの諸言語(とりわけ英語)では文章が名詞中心であるのに対し、日本語においては動詞が中心になっているという興味深い比較がある。そのちがいのために、邦訳のさいには名詞中心の構文を動詞中心の構文に変えなければならない。たとえば、「この事実の認識が問題の解決に貢献する」というのは名詞構文なら、「これがわかれば問題はすっと解決しやすくなる」とするのが動詞構文である(外山滋比古『日本語の論理』中央公論社)」。

 これらを読んで、欧米語を日本語に翻訳の際に、このようなこと(名詞構文を動詞構文に変える)ということが意識されているのであろうか疑問に思った。
 とりわけ、人文科学や社会科学の分野の翻訳が、読みにくいのは、名詞構文をそのまま直訳して、読みにくくなっているのかもしれないと思った。これでは、日本語のセンスのある人が、翻訳本を読まなくなってしまう。(文学は、そのようなことはないと思うが)。
 ただ、私(達)は、今、動詞構文が中心で文章を書いているのであろうか?

近頃の成人式

今日(13日)授業に出てきた大学2年生に成人式の様子を聞いてみた(ほとんど千葉県在住)
1 女性はほとんど振袖。買うと50万円かかり、借りても30万円かかるという。 着付けの予約が朝の5時で、4時起きで行ったという女子学生もいた。
2 市長や村長の話は聞いても聞かなくても大した問題ではなく、その後の会が大事で、大体中学校の同級生や同学年で集まる。中学卒業以来5年ぶりくらいに集まり、旧交を温める。元彼(彼女)やライバルにも会い、過去のことは水に流し、(涙を流し)スッキリする。
3 成人式の前夜祭を自分達で計画し、小中の担任の先生や先輩たちに来てもらうという自主的な会を計画した学生もいた。
4 改造した車に乗ったり、お酒を飲んだりと、騒ぐ人も一部にいるが、全体にはおとなしく、静かな成人式だった。
 以上のように、官制(公)に用意された成人式という機会を利用して、中学校時代の同窓会を開くという感じになっている。
それにしても、女性の着物の30〜50万円は高額過ぎないか(次に着る機会は卒業式くらい)。日本の着物文化の伝統が守られるのはいいにしても、誰かに踊らされているのではないのかと、考えてしまう。

A>A+B  

 リフトの1日券;4700円>リフト1日券+新宿―スキー場へのバス往復;4400円
A>A+B    (AとBはともにプラスの値)

このような計算が成り立つことを、ゼミの学生から教えられた。
スキー好きのS君は、友人と先週、群馬の丸池高原スキー場に、1日、往復のバスと1日リフト券の付いたパックで行って来たという。そこで払った料金は4400円。そこのスキー場の1日リフト券の料金(4700円)より安い。
どうして、このようなことが起こるのか。
S君の説明では、リフトは人数に関わりなく動かさなければならない。それでその料金がゼロの客も集客して、レンタルスキー(ボード)やレストランの食事やお土産や温泉でお金を落としてくれることを期待しているのではないかという(バスに関しても、そのような要素が多少ある)
S君たちは、お昼を食べただけなので、それ以外の出費は1000円程度という。5000円程度で1日スキーができ、お昼も食べられる(交通費込)というのは本当に安い。

他のスキー場のバスとリフト券(ゴンドラ含む)のセットになった料金(平日)も調べてみると、ノルン水上3600円、車山高原スキー場4300円、猪苗代スキー場(入浴付き)4900円、、湯沢中里スキー場5600円、苗場スキー場7600円と、どこも安い。
(苗場は、全長の長いゴラゴンドラが含まれているから少し高い)

このような形でパック旅行が安いのは、海外のパック旅行や国内のパック旅行(ビジネスパック含む)など、いろいろある。ただしこれらは油断すると、買い物パックも付いているので、注意が必要だ(S君らのように、覚悟して行けば大丈夫)
飛行機代のディスカウントや新幹線のディスカウントも同じような論理で、空席で飛ばせたり走らせるより、ディスカウントして切符を売ろうとしている。(65歳以上の人が使えるJRのジバングは特急券も3割引きだが、空いている「ひかり」か「こだま」にしか乗れないので、注意が必要だ。)

確か、大学の授業料のディスカウントも、同じような論理によるということを、小林雅之氏が説明していた。

大体、どれも払う料金が違っても、受けるサービスは同じなのだから、今の時代、いろいろ工夫して、安いものを利用するに越したことがない。