A>A+B  

 リフトの1日券;4700円>リフト1日券+新宿―スキー場へのバス往復;4400円
A>A+B    (AとBはともにプラスの値)

このような計算が成り立つことを、ゼミの学生から教えられた。
スキー好きのS君は、友人と先週、群馬の丸池高原スキー場に、1日、往復のバスと1日リフト券の付いたパックで行って来たという。そこで払った料金は4400円。そこのスキー場の1日リフト券の料金(4700円)より安い。
どうして、このようなことが起こるのか。
S君の説明では、リフトは人数に関わりなく動かさなければならない。それでその料金がゼロの客も集客して、レンタルスキー(ボード)やレストランの食事やお土産や温泉でお金を落としてくれることを期待しているのではないかという(バスに関しても、そのような要素が多少ある)
S君たちは、お昼を食べただけなので、それ以外の出費は1000円程度という。5000円程度で1日スキーができ、お昼も食べられる(交通費込)というのは本当に安い。

他のスキー場のバスとリフト券(ゴンドラ含む)のセットになった料金(平日)も調べてみると、ノルン水上3600円、車山高原スキー場4300円、猪苗代スキー場(入浴付き)4900円、、湯沢中里スキー場5600円、苗場スキー場7600円と、どこも安い。
(苗場は、全長の長いゴラゴンドラが含まれているから少し高い)

このような形でパック旅行が安いのは、海外のパック旅行や国内のパック旅行(ビジネスパック含む)など、いろいろある。ただしこれらは油断すると、買い物パックも付いているので、注意が必要だ(S君らのように、覚悟して行けば大丈夫)
飛行機代のディスカウントや新幹線のディスカウントも同じような論理で、空席で飛ばせたり走らせるより、ディスカウントして切符を売ろうとしている。(65歳以上の人が使えるJRのジバングは特急券も3割引きだが、空いている「ひかり」か「こだま」にしか乗れないので、注意が必要だ。)

確か、大学の授業料のディスカウントも、同じような論理によるということを、小林雅之氏が説明していた。

大体、どれも払う料金が違っても、受けるサービスは同じなのだから、今の時代、いろいろ工夫して、安いものを利用するに越したことがない。