千葉のダイヤモンド富士

 千葉は海に囲まれた県だが、山がない、あるいは山らしいものがあっても低いせいか、その海岸線や砂浜は単調である。センスのいい店もあまりない。その点高い山があり景観がよく、おしゃれな店の多い湘南や伊豆とは大違いである。

 私の住んでいる千葉市では、何とか魅力的な都市にしようと、市も必死である。埋め立てでできた稲毛海浜公園の海辺の砂浜にオーストラリアから購入した白い砂がまかれている。また千葉市の観光案内のホームページには、今の季節、千葉の海からダイヤモンド富士がよく見えるという案内が載っている。

<富士山頂にちょうど落日が重なる神秘の現象「ダイヤモンド富士」。人工海浜の長さが日本一の千葉市では、毎日少しずつ移動すれば、このダイヤモンド富士を「海越しの富士山」として、 約10日間観賞するチャンスがあります。 千葉Cityベイエリアでとっておきのひとときを。令和2年2月の観賞のチャンスは19日〜28日までの10日間!観賞時間やポイントをチェックして、ダイヤモンド富士観賞に出掛けよう!(https://www.chibacity-ta.or.jp/fuji)

このような案内が出ているとは知らず、一昨日(2月23日)の夕方、犬の散歩に、稲毛海浜公園に車で出かけた。「稲毛ヨットハーバー」の駐車場は30分まで無料になるので、いつものように短い時間車をそこに停めて夕日を見ながら犬を散歩させようとした。ところが大変な人が出ていてびっくり。車は駐車場いっぱいで、皆カメラを富士山と沈む夕日に向けていた。かろうじて車は駐車場に入れることはできたが、出るときは1時間以上かかり駐車料金(500円)は無料にならなかった。「2月23日17時19分頃、稲毛ヨットハーバーで、ダイヤモンド富士が見られる」と観光案内にはあり、私たちがそこに着いたのが4分前の17時15分。ぎりぎり夕日と富士山を見ることはできた。でもダイヤモンド富士といえるような写真は撮れなかった。