時間の逆転

2つのことが関連がある場合、どちらが原因でどちらが結果であるかを判定することは科学にとって重要である。
高根正昭の『創造の方法学』(講談社現代新書、1979年)でも、因果法則を満たす3条件のうちの1つに「時間の順序」をあげている(残りの2つは、「共変」と「第3の要因の不変」)。時間的に先に起こった方が原因で、後で起こったことが結果であり、その逆では決してない。
そのことは、自然科学のみならず社会科学でもいえて、どんな複雑な事象でも、時間の順序を考えると、因果関係がはっきりする場合がある。
その「時間の順序」というのは社会的事象の因果関係を考える時の基本と思いながらも、先に紹介した(7月24日)、さだまさしの「いのちの理由」の歌を聴くと、納得してしまう部分がある。

私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため。
私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため。

「自分が生まれ」(→「愛する人に出会い」)→「生まれきた子ども(あなた)を護る」というのは、この順が時間的な順序である(原因は時間的に前のことがらで、結果は後のことがら)にもかかわらず、「自分が生まれてきた」のは「あなたを護るため」と、歌っている。つまり、原因(目的)が「あなたを護るため」であり、その結果「自分が生まれた」と、時間の順序を逆転させている。そこがこの歌の歌詞の面白く、人を感動させるところなのであろう。

世の中を明るくするもの

近所を散歩していて、ほほえましく、思わず笑顔になるものがある。
きれいな草花や散歩している動物(犬や猫など)の場合が多い。可愛い犬を見ても、こちらが犬を連れていない場合は挨拶もしづらい。犬は子犬だけでなく、年老いた犬が懸命に歩いているのを見ると、人間も頑張らねばと励まされる。
うちには、隣の家から(お下がりで)もらった子ども用の「ワゴン」がある。これに1歳と4歳になったばかりの子どもを乗せて近所を散歩すると、このようなワゴンは珍しいらしく、すれ違った人の多くがニコニコする。なかには声をかけてくれる人もいて、子どもたちも嬉しくなり、「こんにちわ」と言ったり手を振ったりする。
このような地域の人を結びつける自然や動物やモノがあれば、地域が明るくなりいいのにと思う.

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大学生無料観覧日

放送大学の人から、下記の連絡があった。私は学生でないのでダメだが、年齢に関係なく、学生の身分の人は、時間があれば、行って見たらいいと思う。

<大学生の学生証をお持ちの方へ。国立新美術館の大学生無料観覧日が、明日10月11日です。六本木の国立新美術館にて、10:00~17:00(最終入場は16:30まで)
詳細は下記のリンクをご覧ください。
【ダリ展:大学生無料観覧日】10/11(火)の休館日は大学生のための特別プログラム「キャノン・ミュージアム・キャンパス」を開催。学生証をご提示いただければ、無料でダリ展をご観覧いただけます。詳しくはこちら→https://t.co/HFbPRrU0Xb>