大学1年生の自己紹介

今日(4月10日)は、敬愛大学で、こども学科の1年生向けの「教育原論1」の授業の1回目。
今年は、敬愛大学のオリエンテーションは、1日大学で行われ、時間も短く、こども学科1年生全体の自己紹介もなかったので、急遽思い立って、授業で、自己紹介をやってもらった。
 出席番号と名前の他に、 1 出身地(生まれ、育ち、高校) 2 好きなこと、得意なこと  3 これからの私 という、過去、現在、未来について、マイクを回して、一人1分程度で話してもらった。自分のことを振り返り、現在を語り、未来を見据えるのも教育(原論)の一貫と考えた。
 席を立ちその場で話す人、前に出て来て教壇の前で話す人、小さな声で最低限のことを話す人、大きな声でパフォーマンスをまじえて話す人、グループで出て来て話す人など、いろいろだった。 出身は千葉県が多いが、県外では、山形、栃木、東京、関西、沖縄からの学生もいた。
皆、友だちを作りたい、楽しい大学生活を送りたいなどと並んで、「小学校教員を目指して頑張ります」という決意表明を述べる人が多く、今の時代の資格志向の強さを感じた。
考えてみれば、1年生と私の年齢差は、50歳。半世紀違う。この若さに負けないようにしなければ。

教育社会学について

『教育展望』2013年4月号は、「日本の教育の下流化を問う」という特集。
その執筆陣を見ると、7人中5人が教育社会学の研究者。つまり竹内洋、金子元久、広田照幸、耳塚寛明、それに私。
戦後も長く、教育学研究の隅の方にいた教育社会学も、今や教育学研究の主翼の一角を占めるようになってきたように思う。
 これから、日本全国の教育学部、教育学科でも、どのくらい教育社会学の学問、研究分野を重視するかで、その大学の教育学部(学科)の存亡・盛衰が 予測できるような気がする。
 今都内の私立大学では、早稲田に優秀な教育社会学の研究者・教員が集まり(吉田、油布、菊池、武藤の各氏)、優秀な若手が育っている。また、立教や中央にも、優秀な研究者(北沢、古賀)がいて、教育学・教育社会学の研究に勢いがある。