現在、コロナの感染者が全国で1日に2万3千人に達しようとしている。でも、人々の意識に、それほど危機感はないように思う。緊急事態宣言が出されても、店は通常通り開いているし、公共の機関も閉鎖になっていない。テレビでは旅番組やお笑い番組が多く、高校野球やこれから始まるパラオリンピックの話題で盛り上がっている。新学期になって学校や大学が休校になるという話も聞かない、政治家は、自民党の総裁選と衆議院の解散後の選挙のことで頭がいっぱいのように見える。
オーストラリアのシドニーでは、感染者はそれほど多くないようだが、市はロックダウンされていて、飲食店は全部閉まりデリバリーだけ、スーパーは1家族1人だけ入場可、公共の機関(公園等)も閉鎖、5キロ以上の移動禁止、家族以外の人と会うこと(会合)禁止、違反すると10万円の罰金と、かなり厳しい規制が敷かれているという。日本でこのようなロックダウンがひかれる様子はない。
私の住んでいる千葉市で昨日の感染者は196人、千葉県全体では1304人。家の近くのかかりつけの医のところに行ったら、医者から「気を付けて下さい。コロナに罹ったらアウトです」と言われた。千葉市も病床がひっ迫しているのであろう、感染したら医者が出す薬もなく、医者から紹介してくれる病院もなく、「アウト」ということであろう。事態はかなり深刻なところに来ているような気がする。
追記 1日の感染者が、本日(19日)東京都で5534人、全国で25156人になり、医療崩壊が起きていると声高に叫ばれても、感染を拡大する行事が、実施されるのをまのあたりで見ていると、人々が危機感を持つことができないのは当たり前のように思えてくる。パラリンピックの開催は仕方がないにしても、それへの児童・生徒の観戦の許可・奨励がなされているのは疑問である。今10歳以下の子どもの感染も増えているという。政府や東京都が本当に感染拡大の危機感を持っていたら、少しでもコロナの感染を拡大するような行事はやめるはずである。パラリンピックへの児童・生徒の観戦そのものは、感染対策を徹底的に取れば直接感染に影響がないかもしれないが、このようなイベントに(感染の増えている)子どもを見学に行かせるということが、人々の気のゆるみを引き起こし、それが感染拡大の行動(3密、会食、旅行等)を引き起こすことは必然である。
追記2 パラリンピックに関しては、パラの意味がいろいろあるようだ。1つの見解< 多くの人が「パラリンピック」の「パラ」意味を、下半身不随(paraplegics)から来ていると考えている。 しかし実際は、この名はグットマンのビジョンに基づいているという説が有力だ。 「パラ(Para)」はギリシャ語の前置詞で、「並んで立つ」という意味があり、ここでは「対等」という意味を持つ。>(ネットより)