ドラマの「ネタバレ」について

ネットでドラマや映画の感想などを見ると、あらすじなどへの言及があり「ネタバレがあります」と警告が書かれていることがよくある。そのことから、映画やドラマを見る時、どのようなストーリーなのかを知らず、その先どのようになるのかドキドキしながら見るのが正しいドラマや映画の見方という暗黙の了解がある。私もそのように思ってきたが、果たしてそれが唯一正しい見方なのであろうか。

小説の場合、気に入った小説は何度も読み返し、ストーリー(筋)はわかっていても、再読にはいろいろな発見がある。夏目漱石の研究で多くの本を出している石原千秋などは、何百回と漱石の作品は読んだと書いていた(ように思う)。小説の場合、最初に読んだときは気が付かなかった登場人物の心理や、細部のことがいろいろわかり楽しい。ドラマや映画も同じようなことが言えるのではないか。それなら、あらかじめストーリーを知っておくのもいいかもしれない。特にストーリーが複雑なドラマや映画は、私のような理解力の乏しい人間には、ネタバレを先に読んでおくのはいいかもしれない。

韓国ドラマ「秘密の森」の「シリーズ2は、シリーズ1以上にストーリーは複雑です」、とそのドラマを薦めてくれた知人から告げられている。私はハングル(韓国語)がわからないので、人名が出てきても誰のことを言っているのかよくわからず、ドラマの筋が余計よく見えない。今回「秘密の森2」のネタバレを先に読んで、それからドラマを見てみようかとも考えている(ただ、それではサスペンスドラマの面白みが半減してしまうかもしれない。迷うところである)