日光の紅葉(その2)

日光の紅葉を見ながら、また紅葉を楽しむ人を見ながら、紅葉を楽しむ方法も、いくつかあるのかなと思った。
一つの方法は、一番ありきたりで、紅葉がきれいなところに行き、そこで写真にそのきれいさを納めようとするタイプ。そこでの記念撮影で記録を残そうとするのもこれに入る。自分の目で見るより、写真を撮る方が優先される。写真を撮ると、どうしても自分の目に焼き付けることがおろそかになる。自分も、このタイプかもしれない。
もう一つは、ドライブで紅葉を楽しむ。写真を撮るのは難しいが、次々変わる紅葉の景色を楽しむことができる。奥日光では、普通の車が入れないところを専用のバスが出ていて(片道300円)、そのバスの窓からの紅葉を楽しむことができる。今回は赤沼から先手ケ浜まで行き、そこで浜を見て引き返した。(『赤沼駐車場→低公害バス乗車・車窓から紅葉を楽しむ→西ノ湖入口下車→徒歩→西ノ湖→徒歩・千手の森歩道→千手ヶ浜→低公害バス乗車→赤沼駐車場』のコースも提案されている。https://www.nikko-nsm.co.jp/blog/20181019-5058.html )
もう一つは、ハイキングやトレッキングで、紅葉を楽しむタイプ。日光でも、高齢者のトレッキングのグループをいくつも見た。きちんとした登山装備で、多少の雨をもととせず、かなりの距離を歩いている模様。中禅寺湖の周囲を歩くと、中心の観光地からでは見えない紅葉スポットが見えるらしいと思った。
もう一つが、絵(水彩画)を書いている人やグループをいくつも見た(ほとんど高齢者)。「写真を撮る人にはわからないよね」と話している声も聞こえ、紅葉の美しさをジーと見て、自分の腕で表現する楽しみがあるんだと思った。
私もありきたりから少しは、脱しなければと思った。

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紅葉を見に日光に行く

今年は最近まで暑い日があったので、紅葉はまだと思っていたが、とりあえず毎年行く日光へ行ってみた(千葉から車で約3時間)。
中禅寺湖の紅葉は見頃で、奥日光は見頃を過ぎていた。奥日光から沼田に抜ける日本ロマンチック街道の紅葉も見事であった。

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秋の一日―敬愛フェスティバル他

今日(21日)は久しぶりによい天気(秋晴れ)。忙しい一日であった。
⓵ 久しぶりの天気で、たくさんの洗濯物と布団を2階のベランダに干す。
② 家の前の小学校でやっている「緑オリンピック」(青少年育成委員会主催)に親と子ども(孫)が行くのに同行する。子どもは小学生の合唱や中学生の吹奏楽、紙工作を楽しんでいた。地域の知り合いの高齢者が、子ども達にいろいろ昔の遊びを教えていた。
③ 自転車で5分のところにある公共の体育館に行き、卓球愛好会の練習に1時間ほど参加する。数分交代で、次々相手が変わる。卓球を学生の頃からやっているあるいは週に4回以上卓球をやるという人が多く、球のスピードは速く、それについて行くのがやっと。1時間で退出。
④ 家のそばのバス停を1時間に2本通るバスに10分乗り、降りたバス停から10分歩いて敬愛大学に行き、大学祭(敬愛フェスティバル)を見学する。
敬愛フェスティバルは、見学したのが最終日の午後だったせいもあり、もう祭りのおわりの哀愁も漂っていた。でも、学生それぞれが楽しんでいる様子で、小さな大学の大学祭のよさを感じた。
顔見知りの学生に声をかけられ、模擬店の食べ物をいくつか購入し、学内の催しものを見て回った。地域の子ども向けのものもあった。私の授業を受講したことがある女子学生二人のさわやかなギターの弾き語りを聴き、1年の時のゼミ生の豊田君がボーカルの軽音の男4人のロックバンドがとても上手で、聞き惚れた。「この4年間の大学生活にはいいこともあったけれど、不満もたくさんあり、その気持ちを思いっきりぶつけます」という語りがあり、熱の入った演奏で、大学生の心情に心打たれた。
⑤研究室で訪ねてきた上智の卒業生から今の入学試験に関する情報を聞く。東京の私立中学の英語のレベルルが英検2級程度のところがある、数学の問題を英語で出すところがあると聞き、東京の私学のお受験のレベルの高さに驚く。東京の予備校に通う高校生の英語の答案を見て、そのレベルの高さに驚く(自由英作文で、英語で自分の意見をすらすら書いている)。
とても忙しい秋の充実した1日であった。締めくくりにこのブログを書く。

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大学人と所属について

私たち研究者も所属がいろいろなところで関係する。学会で発表する時のプログラムには、名前の前に所属(○○大学等)が掲載されている。学会の発表の時質問する時も、「名前と所属を言って下さい」と司会者から言われる。
全く個人資格で研究し発表しているのに、なぜ所属を表示する必要があるのだろうと思う。
銘柄大学の所属や肩書がついていると、何か偉そうに見え、威光効果があるのかもしれない。
何かのシンポジウムやパネルディスカッションでも、登壇者の所属が大事で、名の知れた大学の教員が選ばれることが多い。また大学人の移動をみると、偏差値の高い大学や有名な大学へという流れがある。

 ただ本当に優秀な人は、所属に関係なく、その人の名前が知れ渡っていて、名前が一流の証明になっている。本人も所属大学は気にせず、自分の研究条件に有利になれば、銘柄大学からそうでない大学や所属に移る場合がある。でもそれが出来るのは、ごく一部の優秀な、そして勇気ある研究者である。
 私たちの世代やその前の世代は、そのような勇気ある研究者・大学人はあまりいなかったように思うが、後続世代にそのような優秀な勇気ある研究者が出始めている。
 教育社会学では、苅谷剛彦氏や広田照幸氏が東大教授の身分を蹴って他に移っているし、最近ではアクティブラーニングの研究でも有名な溝上慎一氏が京大教授を辞して桐蔭学園に移っている(smizok.net)。
 肩書ではない実力で勝負する若い大学研究者に、我々古い世代も鼓舞されることが多い。

秋の朝顔

 暑さが去ったと思ったら、急に寒くなり、紅葉の季節を迎えている。
この異常気象で、草木も戸惑っていることであろう。
 家の庭や近所でも夏の朝顔が、10月中旬の今も、咲いている。

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追記 天声人語(10月19日)にも次のような記述がみられる。
<いまあちこちで季節外れの桜が咲いている。(中略)▼秋のさわやかな空気のなかで桜の花が見られるのかなと思い、東京の目黒川沿いを歩いた。よく探すと1輪、2輪と白い花がある。ほとんどの花芽は、春まで待ってくれるのだろう▼季節外れの開花を「狂い咲き」という。植物たちの方がおかしくなったような言い方で、かわいそうでもある。異常続きのこの国の気象に、私たちと同じように、木々も振り回されている。>