来る6月27日(土曜日)〜28日(日曜日)に、愛知教育大学で開催される「日本子ども社会学会」のプログラムが、下記に掲載されている。(会員でなくても、臨時会員として誰でも参加できる。)ご参加を!
来る6月27日(土曜日)〜28日(日曜日)に、愛知教育大学で開催される「日本子ども社会学会」のプログラムが、下記に掲載されている。(会員でなくても、臨時会員として誰でも参加できる。)ご参加を!
以前に放送大学東京文京学習センターで客員として勤めた時代に開いていた自主ゼミが、今受講生によって、サークルとして存続して、月に1回のペースで開かれている。(第2木曜日の15時時30分〜18時)。(次回は6月10日、「中学校現場から」)
5月の会では、「シチズンシップ教育について」の発表があり(発表者、岡田 典子さん)、活発な議論が展開された(参加者10名)。その時のレジメの一部を掲載する.
1 シチズンシップ【citizen・ship】の概念
・市民権; 公民権; 公民の身分[資格],・《大学などの》 共同社会の一員であること.
・《個人の》 市民性, 市民的行動; 共同社会性
2 マーシャルのシティズンシップの定義
ある共同体の成員に与えられた地位(status)である。これを持つ者は、その地位に付与された権利と義務において平等である。(1)市民的権利、2)政治的権利、3)社会的権利→教育を受ける権利(自分自身を改善し、自分を文明市民にするという義務は社会的義務であり、単なる個人的義務ではない。なぜなら社会が持つ社会的健全さは、その成員の文明度にかかっているからである。)(Marshall and Bottomore 1992=1993 邦訳:34頁)
3 イングランドにおけるシチズンシップ教育
対象:中等教育(11~16歳)、市民性教育 学校単位、自治体単位、市民科.1999年 ナショナル・カリキュラムの成立、2002年 シティズンシップ 必修化(11~16歳)、能動的シティズンシップ
4 ボーダレス化で避けては通れない(多文化社会への対応)
人権とシティズンシップ、人の国際移動、多文化社会(多民族)、グローバル化、移民社会、
一昨日(12日)今日の「地域とこどもの教育論」では、学習塾のことが話題になった。「学習塾はお金がかかり、親の階層格差を拡大するもので、いいものではない。学校の教育で事足りるようにすべきではないか」という私の発言に、敬愛の多くの学生は、「放課後自分で勉強することは難しいので、学習塾は必要」という意見が多かった。 敬愛の学生で中学受験をしている学生は皆無なので、大手の進学塾には通った経験はなく、塾の費用に関して、あまり知らないのではないか。
以前、今の小学生に違和感をもつKさんが言及していた塾は月謝が3万円とのこと。随分高いと思ったら、安い方だという。御三家(男子校の開成・麻布・武蔵、女子校の桜蔭・女子学院・雙葉)などをめざす大手の塾の費用は、下記のようと聞き、びっくり。
<中学受験をする場合、“12歳の春”を目指して、小3の終わりの2月に始まる「小4クラス」から3年間通う家庭が多い。塾の費用は、授業料、教材費、定例テスト代、模試、対策講座、季節講習など。日能研を例に取ると、3年間で約215万円になります。内訳は、小4約45万円、小5約65万円。6年生になると約105万円となります。受験費用、その他諸費用を加えると230万円><塾によってどれくらい違いがあるのか。小6の年間費用で比較しると、SAPIX、早稲田アカデミーが約120万円、日能研、四谷大塚が約105万円、栄光ゼミナールが約95万円、市進学院が約90万円>。(http://president.jp/articles/-/11344)
年間100万円以上かかる進学塾に3年間以上通わないと、名門の私立の中高一貫校に入れない、ひいては銘柄大学に入れない、というのは、明らかに親の階層の再生産が教育を通して行われているということであろう。