アクティブ・ラーニングの難しさ

昔ながらの講義形式の授業をやってきたものからすると、アクティブ・ラーニング型の授業をすることは難しい。

昨日(27日)の授業(敬愛大学「教育原論」)でも、「いじめ」のことを学生に考えてもらおうとしたが、講義型になり、学生の思考を深めることにはならなかったように思う。

いじめに関しては、これまで様々な議論があり、興味深い教育社会学的論文も多くあり、それらのエッセンスのみを短時間で話してしまった(森田洋司「いじめの4層構造論」のプリントは配布)

いじめと喧嘩の違い、被害者の心理によるいじめ定義による曖昧さ、いじめの4層構造論の問題点、いじめの起こりやすい集団的特質(閉鎖性と半親密な関係)、いじめ自殺を防ぐには(遺書のもつ意味)などである。

それより、学生のアクティブな思考を喚起するような、発問や討論テーマを考え、授業を進めるべきだったと反省(数人に、いじめ対策についての考えを黒板に書いてもらい、意見を共有することはしたが)。しかし、そのためには、どのようにすればよかったのかは、いまだよくわからない。

今後の教育学のテキストも、学生のアクティブ・ラーニングに活用できるようなものが求められるのであろう。そうなるとテキストの内容はどのように変わるのであろうか。たとえば、いじめ(問題)の場合、いじめの定義や実態、その対応を説明していた従来型のテキストに代わり、どのような構成になるのであろうか。

新しい学習を引き出す「学習問題」を付けるのも一つの方法かもしれない。さらに大きな改変が必要であろう。

 

 

紫陽花の季節

まだ梅雨には入っていないが(梅雨はうっとうしく、カビが生え、本当に困る。しかし植物には恵みの雨かもしれない)、そろそろ紫陽花の季節である。 家の紫陽花は、庭の隅でうっそうと茂り、咲くという感じで、家人からも疎んじられているが、それでも咲くのが楽しみ。近所にも、いろいろな紫陽花がある。 また紫陽花の咲く庭園や公園にも行ってみたい。確か、茂原に紫陽花農園があった(http://homepage3.nifty.com/ajisaiyashiki/  

DSC_0553DSC_0556

 

 

 

 

IMG_7736

芝生(いや雑草の)ある庭?

家の庭に芝生があり、春先から夏にかけては、時々雑草を抜き、芝刈り機を駆け、芝に空気を入れ、砂の目土を入れ、芝の肥料を撒くということをしている。

と言っても、私のやることなのでかなり雑で、芝より雑草の方が多いのではないかと思うこともある。また犬や猫が歩き回っているので、変色したり剥げたりしている箇所もあり、芝生のある庭とはいいがたい面もある。

特に、雑草に関しては、タンポポ、ポピーの一種はじめ、雑草といえきれいな花を咲かせるもの多く、抜くことができず、野草ガーデン(野原?)のようになっている。人が見るわけではないし、まーいいか、という感じである。

DSC_0543DSC_0547DSC_0544

 

 

ドック・フードにご用心

犬を飼う各家で犬の餌はどのようにやっているのであろうか。いわゆる乾いたドックフードが一番簡単で、朝晩に量を計りやればいいだけだが、それでは犬も食べないし、犬の健康にもよくない。乾いたドックフードは安い肉に美味しくするために油を大量に加えているともとも言われている。

人が食べる料理をおすそ分けする場合もあるかもしれないが、それでは犬には味が濃すぎたり、塩分が多すぎたり、犬には毒になるもの(玉ねぎなど)が入っていたりする。

うちでは、2種類のものを朝晩にあげている。1種類は、鶏肉、ニンジン、キャベツ、サツマイモを一緒にして煮込んだもの。もう一種類は、乾いたドックフードである。

この状態で何年もやって来て、犬(ソフィー)は元気なのでいいかと思っていたら、ここに来て、体調を崩し始めた。その原因をいろいろ探ってみると、乾いたドックフードにあることがわかった。

同じメーカーのドックフード(「サイエンスダイエット・シニアライト、チキン小粒、肥満傾向の高齢犬用」)を使っているのだが、その最新版が変なにおいがする。油臭いのである。ネットで調べると同じような感想も寄せられており、メーカーに問い合わせると、製造過程で油の量を間違えて作ったとのこと。交換してくれるとのこと。

少しひどい。犬の病院の治療代も出してくれるのであろうか。人の食べるものでなくてよかった、ということなのであろうか。とにかく、「ドックフードにご用心」(高級な犬は、乾いたドックフードなど食べないのかもしれないが)

 

「地域とこどもの教育論」(5月26日)での議論

明日(26日)の敬愛の授業(「地域とこどもの教育論」)は、学生の発表。

テキストは、住田正樹「地域社会と子どもの発達―子どもの社会化の視点から」『子どもと地域社会』(学文社、2010年)である。

住田論文は、子どもと地域社会の関係を、子どもの社会化という観点から、一般論と現代の状況から理論的に整理した内容。この授業の要になる内容。

いくつか、考えられる、議論のテーマをあげておこう。

1 子どもは家族とは違った地域社会の中の人(他人)とどのように関わっていくのか。そこで家族との関係とは違う何を学ぶのか。

2 都会と田舎で、子どもの育ち(社会化)は、どのように違うのであろうか。たとえば、東京と千葉で子どもの社会化はどう違うのか。皆は、将来は、どこに住み、どこで子育てをしたいと思っているのか。

3 住居形態で、子どもの地域との関わりや社会化は違うか? 一戸建て、団地、高層マンションでの違いは。

4 親の地域との関係、子どもの地域との関係、教師の地域との関係は、これまでどのようであり、これからどのようになっていくのであろうか。

5 小中高校と、地域の公立学校に行く場合と、私立の小中高に行く場合で、地域との関わりは違ってくるのではないか。

6 マスメディアや情報機器、大型店舗(イオンモールなど)の普及は、地域差をなくしているのではないか。日本全国一律化しているのではないか?

7 日本と他の国の、地域社会の特質や、人と地域社会とのかかわりは、違うのではないか。どこか、他の国と比較し、日本の特質を考えてみよう。