秋の紅葉を楽しむ

 暑い夏が9月まで続き、10月になると急に温度が下がって、はや紅葉の季節。お花見と同様、紅葉もピッタリの次期に行くのが難しい。早く行き過ぎるとまだ葉が青々としていて、遅く行くとうらぶれた葉ばかり見るようでがっかりする。その紅葉のピークが、年により変わる。また場所やその高度により違っているので見極めが難しい。1週間でガラッと変わってしまう。

 今年は10月22日が車での移動日で、23日の午前中に苗場のゴラゴンドラに乗って(1,2)、高所(田代)の紅葉(ゴンドラの中頃まではまだ色づいていなかったが)を楽しんだ(3,4)。24日は水上の谷川岳ロープウェイ駅から谷川岳の一の倉沢(5)が見えるところまで歩いた。ここは紅葉の時期本当にきれいな紅葉が見れるのだが、今回は1週間早すぎたようだ(6)。25日は、沼田から片品、丸沼高原のロマンチック街道を経由して奥日光を目指した。ここは高度が高く木々は紅葉しているようであったが霧が深く、周囲は真っ白で何も見えなかった。霧が晴れた奥日光の戦場ヶ原の景色(紅葉)はなかなか見事であった。日光湯本(7)と竜頭の滝(8)はちょうど紅葉真っ盛りで、道路の周囲の木々の紅葉は綺麗で雨の中多くの見学者がいた。帰りのいろは坂は紅葉はこれからという感じで、渋滞はなかった。このように、今回は苗場(田代)→水上(谷川岳)→奥日光(日光)と3泊4日で、ゴンドラやリフトに乗り、かなりの高低差を歩き、熊の出没も気にしながら、紅葉のいろいろな程度を楽しむことができた。

今日(26日)の朝日新聞の朝刊に、日本人が紅葉を楽しむ理由として、次のように書かれていた。 私も同じように感じ、自分の平凡さを確認した次第。<日本は狭い場所にたくさんの種類の木が植えられ、彩りを楽しめます。常緑針葉樹のスギやヒノキなどの緑と紅葉の赤色との対比も見られ、日本の山には目に訴えかけるインパクトがあるように思います。 さらに、山が多いため、立体的に見えて奥行きがあり、平坦な土地よりも紅葉が楽しめる地形になっていると思います。」(本間篤史)

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