敬愛グループ 教職員合同研修会(その2)

午後は分科会で、大学・短大、大学職員は、東京大学の小林雅之教授の「大学改革の動向と大学改革実行プラン」という講演を聞いた。

聞き応えのある内容で、好評だったようだ。学長はじめ、いろいろな方から、お礼が述べられていた。

<世界の動きの中で、中教審が政策答申をしてきているかなど包括的かつ細部の説明も交え、大いに勉強になりました。>
< 聴き手が大学の教員だけでなく短大も一緒で、さらに両者の職員もという状況でしたので、ご準備も大変だったことと推察いたしますが、おかげさまで皆様に大変好評でして、私自身もいろいろと勉強になりました。 大学改革というと、どうしても目先のこと(たとえば、受験生をふやすにはどうしたらよいかなど)ばかり議論されがちですが、大学の置かれている内外の大きな流れもきちんと把握しておく必要性を強く感じました。 また、現在、本学では、学生部が中心となって奨学金の見直しを行っており、後半部分は大いに参考になったようです。>

敬愛グループ 教職員合同研修会

昨日(8月21日)に、「平成24年度千葉敬愛学園・長戸路学園・教職員合同研修会」が開かれ、関係者が一堂に集まり研修が行われた。同じ学園の高校(4校)、短大、大学の教職員が集まっての年1度の研修である。現在、定員をオーバーしているところ(短大等)もあるが、学園全体としては、定員割れを起こし、学園全体に危機意識が広がっている。
午前中の、教育情報サービスの佐藤伴子さんの「生徒の進路選択を真に応援する情報力とは」という講演があり、いろいろ教えられることが多かった。印象に残ったことを書きだしておこう。

・敬愛グループの高校の学校紹介パンフレットがひどい。時代遅れで、センスがなく、読む中学生のことを考慮していない。いまどき、こんな堅い顔、姿勢をした高校生はいない。予備校のパンフレットようなものもある。これでは中学生が入学する気が起こらない。
・北海道の札幌西高校(http://www.sapporonishi.hokkaido-c.ed.jp/)、千葉では千葉黎明高校(http://www.reimei.ac.jp/)のHPが優れている。参考にするといい。
・高校に特進クラスがあり、国立大学やブランド大学に何名入ったということをメインにしたパンフレットは、古すぎる。専門学校に対する扱いがひどすぎる。もっと、この高校に入ると、このような楽しい高校生活が送れるということがわかるパンフレットにすべき。
・生徒のことを第1に考える。池袋西武デパートでは、平日はOL向け、土日は埼玉の田舎から出てくるおばさん向けに品ぞろえを変えている。そのくらいのことを学校=教員はすべき。
・今の社会はいろいろな人がいて、若者が社会に出て行くのに大変になっている。そこで生き抜く力を高校時代につける。
・人を人と思わない業界の離職率が高い(IT業界、飲食、外食、宿泊業界)。
・今、千葉県の私立高校では、学校紹介が業者任せになっているところが多い。それに多額のお金をかけている。もっと、学校の先生が工夫していろいろなことをやった方がいい。
・教員がその学園に愛着を持ち,一丸となっている学校が伸びている。学校を安定が確保された職場と考え、努力しない教職員は去った方がいい。
 ・リーダー、チャレンジャー、フォロワ―という3種の人間がいる。考える力のないフォロワ―だけの学校は衰退する
・昔からやっている方法を、安閑と繰り返すのではなく、他の都道府県の情報を集め、時代の流れを掴み、よいものはどんどん取り入れる。
・他に合わせるのではなく、自分の得意な分野を伸ばす。敬愛グループには伝統があるのだから、その伝統を生かす。高校4校が協力する。グループの他校でいいことは、取り入れる。

以上のように、高校の先生向けの内容の話が多かったが、大学にも当てはまるところがあり、参考になった。