「大学固有の学び」とは何か

濱中淳子・葛城浩一編著『<学ぶ学生>の実像―大学教育の条件は何か』(勁草書房、2024,12)を読んで、「学校教育の枠組みでの学び」と「大学固有の学び」とはどう違うかということを考えさせられた。

濱中氏らの研究は、社会科学系の学部の学生のインタビュー調査から考察され、ノンエリート大学、中堅大学、エリート大学の学生を区別して、その入学前の意識、卒業後の進路意識を聞き、大学での授業での取り組みの様子を詳細に聞き出してしている。学生へのインタビューから聞き出された大学における学びの多くは、「学校教育の枠組みでの学び」と判定されるものが多い。大学においての資格やスキルの為の学びは、「学校教育の枠組みでの学び」と分類され、グループでの探求学習やプレゼンは、まだ「大学固有の学び」の前段階としている。

「大学固有の学び」とは、「正解のない課題について、重層的な根拠を用いながら、自分なりの答えを抽出するというもの」(125頁)で、卒業論文が例とて上がっている。

生成AIに、この2つの学びの違いについて聞いてみた(下記に転載)。

<学校教育が「社会人としての基礎を身につけるための画一的・受動的な学び」であるのに対し、大学における学びは「専門分野を深く探究し、自律的に課題を発見・解決する能動的な学び」であると言えます。大学では、正解が一つではない問いに向き合い、自分なりの考えを構築していく力がより強く求められます>(Gemini)というような、わかりやすい解説が返ってきた。自分の大学時代の学びや、自分の大学での授業や教えを振り返りながら、この問題を考えてみたい。