自分が昔勤めた大学(上智大学)に行くと、緊張する。なぜなのだろう?
めったに訪れないのだが、立ち寄った理由は、大学の保養施設を研究会の為に使わせてもらうために申し込みが必要だった。学科の研究室に行けば、知り合いの事務の人やかっての同僚の先生に会えるかもしれないが、お互いに戸惑うことになりそうなので、それはしない。
施設課だけに立ち寄り、手続きを済ませる。そこには、少しだけ顔見知りの大学職員がいて、親切に対応してくれ、ほっとする。かってのゼミの卒業生がその課の職員に移動になっていて話しかけられ緊張が少し薄れる。
地下の購買書籍部に寄ったら、丸善から紀伊国屋に代わっていた。しかし、相変わらず女性のファッション雑誌が大きなスペースを占め、大学の書籍部らしくない。大学の書籍部も、大学の顔であり、また教育効果も大きいというのに。(いくら女性のファッション雑誌が売れるからといえ、大学の書籍部がそれに多くのスペースを割くのは、大学と書店の見識が問われる。)
大きな建物の新築工事が進んでいて、上智大学の勢いを感じた。ただ、昔のキャンパスの面影が薄れていくのは、昔を知っている人間からすると、少しさびしい。