授業記録メモ(敬愛大学「教職概論」11月18日1時限)

テーマ 多文化教育と教師
 内容 
1  国際化、グローバル化、多文化化する社会で求められる教育とは何か。
2 「異文化間的視点」とは、どのようなものか。
3 「転換アプローチ」について(A 大学教育と、B 原爆投下のテーマで考える)
4  ETV特集「原爆をどう教えるかー日米の教室から」(1995年9月28日)視聴
5  多文化教育の実践の方法とは何か。

 要点
 国際化、グローバル化する社会の中で、異文化間的視点や多文化教育的視点を持った教育実践が求められている。
それは、単一文化論的視点」や「比較文化論的視点」ではなく、文化が相互作用を起こし相互作用や共生をする「異文化論的視点」(佐藤郡衛)であり、マイノリティの視点に立った公正を目指す[多文化教育]の視点(松尾知明)である。
 具体的には、多文化教育の「転換アプローチ」(バンクス)により、自分とは違った視点からの考察が重要である。たとえば、第2次世界大戦について、アメリカの白人男性の視点からではなく、女性の視点、黒人の視点、日系アメリカ人の視点から考えてみることが重要である。
 今回は、「転換アプローチ」の練習問題として、A 大学教育に対する学生の視点と教師の視点の両方から考える。B 広島・長崎への原爆投下に関して、日米の両方の視点から考える、という2つの課題を課す。以下、その解答(一部転載)
 多文化教育の視点に立ったETV特集「原爆をどう教えるかー日米の教室から」を視聴し、考えを深める。

 リアクションの一部 転載

3 転換アプローチの演習 (以下は、すべて学生自身の記述)
A 学生の視点 v 教師の視点
(A-1)大学の教師は、学生のこのような気持ち(要望)がわかっていない。
授業が一様でつまらなく、眠くなってしまう。楽しい実践的な授業をしてほしい。もっと面白い授業をしてほしい。話だけでなく、実習のようなものを取り入れてほしい。もっと中身のある授業を望む。小学校の現場に行ったとき、役立つ実践力の向上が目指せる授業を受けたい。教師を目指しているからといって、小学校や中学校のような授業を受けたいわけではない。誰とでももっと距離を近くにもってほしい。授業中寝たくて寝ているわけではない。授業妨害者へきちんと対処してほしい。課題が多数重なり健康を害することがある。休講の連絡が遅い。大学は勉強だけでない。勉強以外の社会勉強もたくさんしたい。

(A-2)学生は、大学の教師のこのような気持ち(要望)がわかっていない。
授業を聞いてほしい。静かに真面目に聞いてほしい。寝ないで授業を受けてほしい。授業に集中してほしい。頑張って作ったレジメだからしっかり授業を受けてほしい。学ぶ意識が低い。教員の気持ちを感じる努力をしてほしい。伝えたいことがたくさんあるのに。学生は先のことがよく分かっていない。授業をする身になって授業をおこなうことがどれだけ大変か考えてほしい。話が分かっているのかわかっていないのかわからない。学生の為になると思って話をしているのに考えをくみ取ってくれない。予習を前提の授業をしているのに、学生は予習をしてこない。スマホや他の授業の課題をされると講義のモチベーションが下がる。授業中の私語は雑音なので出て行ってほしい。俺がここまで調べてきた最高の授業なのになぜ感動しないのだ。必要な知識を身につけてほしい。もう少し大人になれないかな。話をしっかり聞いて、自分で課題を見出してほしい。上を目指す割にはそれに見合う努力を学生がしていない。あまり手間をかけないでほしい。様々な視点があることに気が付いてほしい。もっと勉強に励むこと、敬愛大学生としての自尊心を持って生活を送ること。

B 広島・長崎への原爆投下 
(B-1) 広島・長崎に原爆を投下し、多くの人を殺したのは、ひどい(日本の視点)
アメリカは怖くて憎い。ひどい。非戦闘員を無差別に殺すってありえない。同じ人間なのに。そこまでしなくてもよかったのに。原爆を投下する以外にも方法はあった。そんな大勢を殺す必要はなかった。無残に殺した、許せない。理由を知りたい。2度も落となくても戦争を終わらせることはできたであろう。非人道的だ。戦争は残酷。道徳的に間違えている。アメリカはひどい国だ。卑怯だよ。無残すぎる、

(B-2)アメリカが広島・長崎に原爆を投下した理由(アメリカの視点)
これ以上戦争を長引かせれば、原爆以上の被害が出る。しょうがなかった、こうするしかなかった。、日本を変えるため。日本に目覚めさせる為の手段。必要な犠牲。降伏させるため。さらに多くの命が失われた。自軍を失いたくない為。戦争を終わらせるため。早く日本を降伏させるために仕方がなかった。。日本全体が戦争加担者。アメリカ国民をこれ以上、殺させない為。見せしめ。真珠湾攻撃への仕返し。日本憎い。東京に落とさないだけ、ありがたいと思うべき。早期に決着の為。世界の中で優位に立つ為。やらないとアメリカが危ない。結果よかった。日本が宣戦布告してきたから。戦争に勝つため。(殺戮の)規模の大小は問題にならない。日本から仕掛けたお返し。日本が降伏しないから。終戦させるために仕方がなかった。先にやらなければ、こちらがやられてしまう。日本北部をロシヤに奪われない為。力の強さを示す為。実験

(上記への武内の感想―今の学生は、他者の視点(ここでは大学教師の視点、アメリカ人の視点)に立って考える力(共感力、洞察力)は、十分に持っている。)

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