卒業生からのメール

私のこのHPを読んでくれているゼミ卒業生も少しはいるらしいことがわかりうれしい(HPにはカウンターも「いいね」の付いていないが、メールで知ることができる)。それにより、私の見方の不足や偏りを知ることができる。
下記は、卒業生のIさんからもらったメール。インドネシアのタバコ産業と子どもの置かれた事情がよくわかる。

<武内教授。秋深くなってきました。過日のブログで、インドネシアの子どものタバコの害についてのコラムを読みました。
それで思い出したのですが、数年前にこんな英文を見かけました(青山学院大の入試問題で全文が出ていました)、御参考まで。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/mar/22/indonesias-smoking-epidemic

(Some quotes)
There is no minimum age limit on smoking or buying cigarettes in Indonesia, which explains why videos of smoking Indonesian toddlers exist on YouTube – such as that of two-year-old Sumatran Ardi Rizal, who regularly smoked 40 cigarettes a day before undergoing treatment.
nearly 2% of Indonesian children start smoking at the age of four.
“My doctor told me to imagine something positive instead, like candy, every time I want a cigarette, but that didn’t work. All my friends smoke, my family smokes, the whole city smokes. I figure I’ll be smoking until I die, and maybe that’s why I will die.” >

彼岸花

明日(22日)は、秋分の日*。いつの間にか、夏が終わり、秋の気配。

家の近くの公園にも、彼岸花が、咲いている。

*【秋分の日】(朝日新聞より転載)-
太陽が真東から上り、真西に沈む日。昼夜の長さがほぼ同じとなるが、春分の日と同様に、実際にはほんの少しだけ、夜の時間が長い。「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」(国民の祝日に関する法律)という趣旨で祝日となっている。 春分の日と秋分の日を中心とした1週間を仏教では「彼岸(ひがん)」と呼び、先祖を供養する期間となる。古くから「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、これから季節は、本格的な秋を迎える。

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気になる水量(貯水率)

人にはそれぞれ趣味、好きなこと、心配事がある。
家人は、この夏の間、首都圏の水源の八木沢ダムの貯水量が心配で、そのサイト(http://www.geocities.jp/yagisawa_dam/)をいつもチエックしていた。そのうち雨が降り貯水率の心配がなくたっても、それが気になり毎日頻繁にインターネットで貯水率を確認している。水量を確認すると安心するという。

私は隣の家の外に置いてある瓶(カメ)の水量がいつも気になる。そこには私の買って来た金魚が5匹入っており、この台風の大雨で水が溢れると金魚も一緒に流れてしまうのではないかと心配でたまらない。外は大雨だが、金魚の命には代えられないので、傘をさして水量を確かめに行こう。

今見に行ったら、隣の人が、雨が瓶に入らないような対策をしてくれていた。これで安心して眠れる。

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ゆるさー「猫度」

ものごとは規則通りきちんとやらなくてはいけないし、そのようにやっている人を尊敬し見習い、また子どもや学生達にもきちんとやることを教育しなければいけない。
確かにそうなのだが、きちんとすることが生きやすいとは限らず、時にゆるい場所、ゆるい生き方が必要な時もある。

藤原新也が、土地の「猫度」という興味深いことを言っている。
野良猫が自由に行き来している土地は、「猫度」が高く、住みやすいという。猫という動物が勝手に生きている土地や空間というものには“隙間がある”せいだという。「猫度」の低い土地は、「猫の糞ごときに目くじらを立てるような狭い了見は持っている人」が多く住みにくく、猫度の高い土地は、人々は大らかで、ゆるい人が多く、住みやすいという。住む土地を探す時、「猫度」は重要な指標になるという。
同じように、ペット不可のマンションより、野良ではないが猫や犬の棲息が許されるペット可マンションの方が、住んでいる人々はゆるく、大らかで住みやすいかもしれないと思った。

教育社会学会の国際交流 -学会は内向き?

教育社会学会の理事会の中で、これからの学会の国際交流をどのようにすればいいのかという議論があった。
現在でも、大会時には英語で発表・議論する英語部会が2つ設けられているし、英語の論文や学会発表に賞を出す制度はある。しかし、参加者はあまり多くない。
グローバル化した社会の中で、「教育社会学会は内向きではないか、もっと国際交流を進めるべき」という意見と、「日本国内の教育問題を理論的にも実証的に解明することが主眼の教育社会学会は、日本的な枠組みと日本語という言語で議論しないと深いところに達しない」という意見が出されていた。
教育社会学会もかっては、欧米の有名な教育社会学者や社会学者をシンポに招いて講演をしてもらい、皆がその理論や方法を学んだという時代があった(講演者:ハービガスト、マイヤー、カミングス等)。

しかし、今は、そのような有名人を招けばいいという感じではない。海外の論文は簡単にインターネットで手に入る。多くの研究者が欧米に留学や在外研究で行き、現地で学んだ知識を持ち帰り、それを使って研究をし発表している。

しかし、その分、海外に目を向けず、国内だけ見て研究するという内向き状態に陥っていることも確かである。今でも優れた研究は、海外の研究動向を常にレビューし、そこから新しい理論や見方を学びながら、日本国内の実態を明らかにしようとしている。

学会発表は、 日本語と英語、また他の言語があまり意識されることなく、ちゃんぽんで行き交い、発表議論されるのが理想だと思う。