自虐的な発言に対するリアクションについて

自己卑下というか自虐的というか、自分を低く言うのは、関西の漫才の文化と思っていた。漫才は、最底辺の位置に自分を置いて聴衆の優越感をくすぐるものという解釈を、どこかで読んだ記憶がある。(多田道太郎か加藤秀俊の文章)。ボケ(自虐)に対するツッコミは、それに対する優れたリアクションであり、関西では日常化しているという。

東大出版会の情報誌『UP]に載った文章に中に次のような箇所があり感心した。 「自身についてネガティブなことを言ってしまう人のほとんどは、内心『否定してもらいたい』と考えているはずだ」「自虐的な発言の裏には、結構いろいろな意図が隠されている」「『理想の高さ自慢』さらには『客観性を失わないワタシ自慢』、(そして)『目の付けどころがシャープ自慢』が含まれていたりする」。

自虐的発言に対する人のリアクションは、大変難しいという。それを義務的に否定することも、正面からガチ否定することも失礼にあたり、技術的なこと以上に、普段からの心のもち方に根差したリアクションが要求されるという。(川添愛「たったひとつの冴えたAnswer」(UP, NO567,2020.1)

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