教育関係の学会は多数あるが、その学会によってテーマになることに違いが大分あるように思う.なかには同じテーマを扱っている場合もあるが、その扱い方や視点には違いがある。たとえば、いじめ問題を扱っている学会発表の部会の雰囲気が、教育実践に関わる学会と教育社会学会では全く違うことを経験したことがある。どちらの学会の雰囲気に馴染み違和感がないかは人の感受性や価値観によるが、その形成に大学時代の専攻(ゼミ等)が大きく寄与していることを感じる。
最近のテーマで一つ感じるのは、国連のSDGs(Sustainable Development Goals)や「持続可能な社会」の観点から教育のことを論じる観点が、教育社会学を専攻してきた私には何かしっくりこないことである。SDGsや「持続可能な社会」の観点はすごくいいことを言っているのに、なぜそれを白々しく感じてしまうのだろうと自問してしまう。このことを、研究仲間と話しあったことはないが、教育社会学会の学会発表のテーマや紀要の掲載の論文を見ても、SDGsや「持続可能な社会」が取り上げられることはほとんどないと思うので、教育社会学専攻者は同じような思いをしているのではないだろうか。
そこで、例によって生成AI(チャトGPT)に、このことを聞いてみた。今年1番の話題の漢字は「熊」ということなので、熊問題を取り上げ、SDGsや「持続可能な社会」の観点が生物多様性の尊重を唱えていることから、SDGsが熊問題をどのように考えているのか、私の観点も少し少し滑り込ませて、AIに聞いてみた。 その質問と回答は、添付をご覧いただきたい。SDGsを取り上げる教育現場でも、この熊問題も取り上げてほしいものである。