お盆やお正月、またその他の連休は、働いている人や学校に通っている子ども達にとっては特別の日(ハレの日)であろう。ところが働いていない高齢者にとっては、毎日が日曜日(ハレの日?)なので、それらの日の特別感は薄い(ただ、周囲の高揚した雰囲気には少し影響される)。
教え子から、「もう直ぐ60歳で、定年後のことを考えています」というメールをもらい、日本人の定年後の過ごし方について、生成AIに聞いてみた。質問と回答は下記。
お盆やお正月、またその他の連休は、働いている人や学校に通っている子ども達にとっては特別の日(ハレの日)であろう。ところが働いていない高齢者にとっては、毎日が日曜日(ハレの日?)なので、それらの日の特別感は薄い(ただ、周囲の高揚した雰囲気には少し影響される)。
教え子から、「もう直ぐ60歳で、定年後のことを考えています」というメールをもらい、日本人の定年後の過ごし方について、生成AIに聞いてみた。質問と回答は下記。
質問1― 大学卒にはどのような価値があるのでしょうか。有名人で、大学にはほとんどの行かず中退になった人が多くいます(ホリエモン他)。大学卒より大学中退の方が、かっこいいと言えます(大学での教えは平凡、大学で教えられる以上のことが自分には出来る等)。政治家で学歴詐称が問題になったりしますが、大学中退で構わないのに、なぜ大学卒業と偽るのでしょうか?
ChatGPT:の回答
とても鋭い問いですね。大学卒業にどのような「価値」があるのか、そして中退が「かっこいい」とされる場合との対比を考えると、いくつかの層で整理できます。/ 1. 大学卒業が持つ価値 (1)社会的・制度的価値 ①資格・就職要件―日本では大卒が応募条件になる職がまだ多くあります。たとえば国家公務員総合職、大手企業の総合職など。形式的に「大卒資格」が足切りとして使われます。② 学歴社会の「記号」―「大学卒」というのは実力の証明というより、社会が認める一定の通過儀礼。履歴書に書ける「信号」としての意味が強いです。(2)文化的・象徴的価値―①努力と継続の証明―大学を「卒業する」ことは、学業を最後までやり遂げる「粘り強さ」「責任感」を示すシグナルとして評価されることがあります。②―社会的安心感―政治家や役人、教師など「公的役割」を担う人には「無難さ」や「安心感」が求められます。大卒という形式は、そのための「無難な証拠」になる。 2. 大学中退の「かっこよさ」―一方で、ホリエモンやスティーブ・ジョブズのように「大学を出なくても成功した」人物は逆に「既存の枠組みを突破した人」として憧れられることもあります。①凡庸な教育を超越した自己信頼―「大学で学ぶこと以上に、自分にはやるべきことがある」という態度は、挑戦心・独立心として尊敬されます。②非凡の証明―「卒業しなくてもやっていける」こと自体が、能力や行動力の証拠になります。ただし、この価値は「誰でも中退しても良い」というものではなく、実際に結果を出した人にしか許されない美学です。結果を出さない中退は、単なる「挫折」として見られることが多い。
3. 学歴詐称が問題になる理由―ご指摘の通り「大学中退でも十分立派な人がいるのに、なぜわざわざ『卒業』と偽るのか」という疑問が生じます。理由は以下の通りです。①政治家に求められる「安定感」―政治家は挑戦者というより「代表者」「管理者」としての顔が強い。学歴は「常識人」「社会的に保証された人物」の印にされやすい。②選挙での印象―有権者の多くは「高学歴=優秀」という価値観をまだ持っています。中退だと「やり遂げられなかったのでは」とマイナス評価されることもある。③成功のストーリーの一貫性―ビジネスで成功した人は「中退でもOK」ですが、政治の世界では「最後までやり遂げた人」が求められやすい。そのため経歴詐称に走ってしまう。4. まとめ①大学卒業=社会的な「通行手形」や「無難さ」の証明,②大学中退=非凡な人だけが成立する「かっこよさ」、③政治家が学歴詐称するのは、有権者が「中退より卒業の方が安心」と思っているから。👉 ここで興味深いのは、日本では「大学中退のかっこよさ」が一部の実業家や芸術家に限られるのに対し、政治家にはほぼ許されない点です。
質問2 ―アメリカやイギリスでは中退や学歴詐称はどう扱われていますか、教えて下さい
ChatGPT:の回答
いい問いですね。アメリカやイギリスでは、日本とかなり違う学歴観があります。順に整理してみますね。1. アメリカの場合―(1)中退の扱い①中退=必ずしもマイナスではない。ビル・ゲイツ(ハーバード中退)、マーク・ザッカーバーグ(ハーバード中退)、スティーブ・ジョブズ(リード大学中退)のように「中退でも成功した」人が多く、むしろ「既存の枠を飛び越えた証」としてポジティブに語られる場合があります。②ただし一般人には不利―一般的な就職では「大卒(Bachelor’s degree)」が最低条件の職も多く、学位がないと昇進や専門職につきにくい。成功者の中退は「例外的英雄譚」に近いです。(2)学歴詐称の扱い―①極めて重い不正行為とされるーアメリカでは「résumé fraud(履歴詐称)」が発覚すると即解雇されることが多い。特に政治家・公務員・大学教員などでは致命的です。②理由:信頼性の重視―アメリカ社会では「中退=恥」ではなく、「卒業と嘘をついた=不誠実」が問題視されます。つまり「学歴の有無」より「正直であるか」が重視されます。例:2015年に有名企業の幹部がMBAを持っていると虚偽申告し、発覚して解雇 → 社会的信用を失いました。
2. イギリスの場合(1)中退の扱いー①階級社会と大学のブランドーイギリスでは「どの大学を出たか」が非常に重視されます。特にオックスフォード・ケンブリッジ(Oxbridge)は別格。そのため、中退してもOxbridge出身者だと「一応オックスフォードに入った人」として箔が残ります。②中退自体はややネガティブーアメリカほど「中退の英雄譚」はなく、「きちんと卒業する」ことが評価されやすいです。(2)学歴詐称の扱い。①こちらも厳しいーイギリスでは特に政治家や公務員の経歴詐称は「信用を裏切った」として辞任につながることが多いです。②ただし「中退」と正直に言えば許される。中退=必ずしも失敗と見なされないため、詐称の方がはるかに重罪。例:2003年にイギリスの国会議員が「学位を持っている」と虚偽申告していたことが発覚し、辞職しました。
3. 日本との比較 ①日本:中退は「やり遂げなかった」という印象が強い。だからこそ「卒業」と偽装したくなる。②アメリカ:中退は「必ずしも恥ではない」。ただし嘘をつくと致命的。③イギリス:ブランド校なら中退でも評価は残る。ただし虚偽は社会的信用を完全に失う。まとめー①アメリカ → 中退も許容されるが「嘘」は絶対NG。②イギリス → 中退はやや不利だが、ブランド校なら箔あり。詐称は政治生命を失う。③日本 → 中退はネガティブ、だから詐称したくなる。👉ここでさらに面白いのは、「中退を成功物語として語れる文化」と「やり遂げなければならない文化」の違いが、挑戦観やリスク観にもつながっている点です。