中森明菜「伝説のコンサート」(NHK、7月9日)を見る

今日(9日)、たまたまNHKテレビをつけたら、中森明菜「伝説のコンサート」という番組をやっていて、全部ではないが、7割くらいを見た。

 一世を風靡したと山口百恵、松田聖子、浜崎あゆみ、安室奈美恵などの歌手に比べると、中森明菜の印象は薄い。でも、何か惹かれるところがあると昔感じていたように思う。その理由がわからないかなと思い見た。このコンサートは、1989年、中森明菜のデビュー8周年の最盛期のものということだが、今聴いて見ても、歌やファッションやダンス(しぐさ)に時代を感じず、当時としては時代を先取りした先進的なものだったのではないかと感じた。アップの多い映像で中森明菜の表情がよく見え、その笑顔に好感を持ったファンも多いと思うが、そこに何か脆さも感じ、荒波の芸能界を生き抜いていることができるのかという危惧も感じた。

ネットで、確かめると、同じようなことは書かれていた。一部転載。

 7月9日、「伝説のコンサート『中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版』」(NHK総合)がついに放送された。「中森明菜になりたい!」と歌手を志したシンガー・Kayaに「伝説のコンサート」はいかにして“伝説”となったのかを語ってもらった。/「伝説のコンサート『中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版』」で放送されたのはデビュー8周年、1989年4月に「よみうりランド EAST」で行った野外アニバーサリー・ライブ「AKINA INDEX-XXIII The 8th Anniversary」の模様だ。/ あの時が一番“明菜ビブラート”が美しい、完璧! 歌声もそうですが、体力もあって、痩せすぎてもおらず、スタイルもいい。明菜さんの表情がコロコロ変わるんですよね。お客さんの中に小さなお子さんがいて話しかけたり、明菜さんの魅力が全部詰まっている。/世界中の人に見せたいライブです。日本が誇る宝ですよ。こんなに美しいものはないです! 世界中に届いてほしい!」/夜のヒットスタジオ』で拝見して、衝撃を受けました。“お人形さんが動いている!”って。ただ華美なだけでなく、その中に憂いがある、ちょっとダークサイドなものが./当時のアイドルは華やかな感じだった中で、明菜さんは異色というか雰囲気も全然違った。憂いを持っていて、/ 明菜さんにしか出せない、憂いのある表現は天下一品だと思うんですよね。何を聞いても『闇』を感じる。表現者として明菜さんの運命そのものからほとばしる闇は本当に魅力的です。闇に美しさを見いだす文化って、やっぱり日本人にすごく合っている。だから日本人は明菜さんの魅力にハマってしまうんだと思います!」(AERA dot.編集部・太田裕子)

https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/

「六本木クラス」について

第4次の韓国ドラマブームを巻き起こした原動力になった3作品の一つは、「梨泰院クラス」(他の2つは、「愛の不時着」と「賢い医師生活」)と、『人生を変えた韓国ドラマ』(光文社新書、2021.1)の著者・藤脇邦夫が書いている。確かに、私が韓国ドラマを見るようになった契機は、ドラマ「梨泰院クラス」である。(ブログにこれまで感想を書いてきた)

その「梨泰院クラス」の日本版ドラマ「六本木クラス」が、先週7月7日(木)夜9時のTBSで始まった。第1回を見ての感想は、①かなり丁寧に作られたドラマ ②「梨泰院クラス」に似せて作っている ③同じ音楽が日本人のバンドの演奏で流れている。オリジナル韓国版の方が迫力がある。④わざわざ、韓国で成功したドラマの日本版を作る意味はなんだろうなどである。

ネットで、その解説や感想を見てみた。

 2020年に動画配信大手「Netflix」で配信されブームを巻き起こした人気韓流ドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」をテレビ朝日が竹内涼真を主演に迎えリメイクした「六本木クラス」(木曜後9・00)の第1話が7日に放送された。作品タイトル「六本木クラス」がツイッタートレンド1位になるなど注目度の高さを示した。/ SNS上には多くの反響が寄せられた。「ほぼほぼ原作通りの展開。悪くない」「観たけど、端折られてるとこ多いな」「案外よかったな。余計なオリジナル要素追加したりしてなかったし、キャスティングもなかなか。」挿入歌は“超豪華”全4曲!本家「梨泰院クラス」のカバー曲もサプライズ披露

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/07/07/kiji/20220707s00041000684000c.html

この「六本木クラス」が、ネットフリクスで見ることができることがわかった。もちろん今は第1話だけだが、ネットフリクスだとコマーシャルなしで見ることができる。日本版を作った意味があるのかどうかは、これからの展開次第であろう。

追記(7月22日) 3話まで見た限り、とてもいい出来のドラマだと感じた。プロデユ―サー(監督)、主演者がいいのだと思うが、舞台の六本木のおしゃれな街の雰囲気もドラマを引き立てている。韓国ドラマ「梨泰院クラス」の核心の場面をきちんと押さえ、それを日本の役者で再現している。よく出来たカバー曲を聴くような心地よさを感じる。この日本版ドラマは、オリジナルなドラマを繰り返し見るのとは違った楽しみがある。