敬愛大学 「教育原論」13回 講義メモ(2019年7月11日)

今日は、いつもと違う形式で行いたいと思い、4人のグループを作ってもらいました。そこで、話しあってほしいことは、後で申し上げます。 その前に、2つほど。

皆さんの私の授業に対するアンケートの結果を読ませてもらいました。例年、私の授業評価の点は、他の敬愛の先生方に比べがあまり高くなくて(敬愛の先生が授業熱心でよすぎるのかもしれない)、いつも見る気が起こらないですが、改善点を修学支援室に出さなくてはならないので、読ませていただきました。それに対する感想を申し上げます。(ただ、千葉大学名教授の宇佐美先生は、無知な学生が高度な大学教育の内容を評価する授業評価は、まったく無意味と言っていますが―これはつぶやき、学生には遠回しに話す)。

今年は全体に、授業の内容に興味を持った人が多く、ほっとしています。(「授業に大いに満足」58%、「概ね満足」36%)。講義内容はかなり専門的なものなので(私が上智大学に勤めていた時2~4年生に話した内容より高度になっていると思います)、理解してくれる人がどの程度いるのか心配でしたが、毎回の皆さんのリアクションを読むと、私の話についてきてくれている人が多くいることがわかります。 「もっと自信をもって話して下さい」という励まし(お叱り?)ももらいました。私が自信なげに見えるかもしれませんが、そんなに謙虚なわけではありません。私たち大学教師は、原稿を書くとき、自分が一番この分野の専門家という意識で書いています。私が最近書いた短い原稿(「内外教育」掲載)に対して、「辛辣ですね」と先輩の先生から言われました。授業でも同じつもりです。

授業へのコメントな中で、いつも同じような形式で飽きるというものもありましたので、今日は、グループで、いつも話さない人と話してもらいようにしました。それで、私の方で、男女混合のグループを11作りました。皆さんは決まった仲良しグループができて、普段話す人が決まってきているのではないでしょうか。今日は普段あまり話したことがない人とも話してもらいたいと思いグループを作りました(「こんなことまで大学教師は気を遣うのか」という声が聞こえてきそう)。テーマは、ジェンダーのことなので、異性の意見を聞いてください。その結果をグループ1枚のリアクションにまとめ、後でその1部を黒板に書いて説明してもらいます。 

話し合いの材料になること少し説明します。配布資料(添付)を見てください。(以下、多賀太「男子をめぐる問題、上野千鶴子「セクシーギャルの大研究」、上智大学学生「ラブソングに見られる女性心理の変化について」、について説明する)

教育原論リアクション (7月12日) ジェンダーと教育(その2)

1 男と女のどちらが生きづらいか。生きやすいか。その理由。 2 コマーシャルで、男と女の役割や関係はどのように描かれているか? 3 今の歌では、男と女の役割や関係はどのように描かれているか?4 女性が男性と同じように、社会で活躍できる為に、どのようなことがなされればいいか。5 その他ジェンダーに関するテーマを自由に選んで議論する。