学生の選んだ「ふるさと4番」

敬愛の学生に自分たちの作ったふるさとの4番を提示し、一番心に残ったものを1つ選んでもらった。その順位(票数)は以下。

1位(4票)
広き青き あの海 いつになっても 戻りたい 帰ると待っている 温かい人 心休まる あの場所
あの頃の景色は いつの間にか 消え去り 時代の波にのまれて 心の中 ふるさと

3位(2票)
いつになっても 忘れぬ いつでも帰れる ふるさと 心いやす あの思い出 いつまでも変わらぬ
増えています じじばば とても目立つ少子化 近所の活気は減っていくばかり 元気になれふるさと
いつも一緒にいた仲間 たくさん遊んで笑ったね 夢をみながら 頑張ったね 忘れがたき 思い出

6位(1票)
八日市場よいとこ ほどよい風が 気持ちいい カブトもクワガタもたくさんいる八日市場においでよ
成田空港で 出発 成田山で 観光 ただひたすら 楽しんで 今を忘れぬ ふるさと
私の市 市原 みなに聞かれる 市川? 千葉市民に見下され 残ったのは 田んぼだけ
満員電車 通学 駅から遠い 学校 長い坂道 帰りたい ふるさと
ひとり暮らし スマイル 鎖取れて 解放 自由に生きる私は 忘れない 田舎を
山も海もふるさと 手と手とつないで 口ずさむ 星が照らす ふるさと ここが私のふるさと
人や街並みは変わりゆく 色を添える花たち 涙もさけびも 聞き入る
この地のよさ気付かず 憧れ求めて都会へ ふとした時 思うは 郷の安らぎ 恋しき場は、ふるさと
スマホ使い 連絡 みな集まり 下向き 画面を見て 楽しいか? スマホ依存 ふるさと
ネット社会 拡散、個人情報 ばらまく 誰かに見つかり 騙される 怖い世界 ふるさと

親愛なる子供たちへ   水沼 文平        

最近、知人から下記のような詩を教えてもらいました。ご紹介します。

手紙 ~親愛なる子供たちへ~

年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
どうかそのままの 私のことを 理解して欲しい
私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しい

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい
あなたにせかまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた

悲しいことではないんだ 消えて去って行くように 見える私の心へと
励ましの まなざしを 向けてほしい

楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを いやがることきには 思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを

悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい

いずれ歯も弱り 飲み込むことさえ 出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの 手を握らせて欲しい

私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力が ないのを知るのは つらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを 持っていて欲しい

きっとそれだけで それだけで 私には勇気が わいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変らぬ愛を 持って笑顔で答えたい
私の子供たちへ
愛する子供たちへ

【作詞】不詳、【訳詞】角 智織、【日本語補詞】樋口 了一、【作曲】樋口 了一

ネットで「 手紙〜親愛なる子供たちへ」を検索したら下記のような記事を見つけました。
「年老いた親の自分の子供へ向けたメッセージが歌われている。元の歌詞はポルトガル語で書かれており、作者不詳(読み人知らず)。樋口了一の友人、角智織の元に偶然届いたチェーンメールに詩が記載されていて、この詩に感銘を受けた角が詩を翻訳、樋口に見せたところ樋口も感銘を受けたため、曲の制作・発売に至った。」
「 手紙〜親愛なる子供たちへ〜」の原詩はポルトガルで平成21年に角智織が翻訳、樋口了一が作曲したもののようです。
ポルトガルは女性が歌う「ファド(運命・宿命の意)」という民族歌謡があります。多分この歌はファドではないでしょうか。ファドの旋律に乗せて、老いた母が自分の愛する子らに切々と語る言葉に母の愛情と愛着、生と死の持つ重さを感じます。やはりファドですね。
http://www.utagoekissa.com/tegamishinainarukodomotachihe.html