授業の記録ー「教育課程論」

敬愛大学での後期の私の授業の記録を少し残しておきたい。
科目名は「教育課程論」、対象は教育こども学科の1年生、受講生は37名である。

第1回(9月29日)教育課程とは何か(定義)を説明した。
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第2回(10月6日)学習指導要領の歴史的変遷の説明をする。学習指導要領は10年ごとに改訂され、「注入」(学力重視)と「引き出す」(個性重視)が、振り子のように行き来する。
戦後の教育状況と学習指導要領の変遷に関して、的確な二つの論稿、つまり新田司「教育課程・カリキュラム 教育内容」(『教育の基礎と展開』学文社、2016年)と岩田弘三「学習指導要領の変遷と子ども」(『子どもと学校』学文社、2010年)を読んでもらい、そのポイントを説明し、その要点をリアクションに書きとってもらった。
そのリアクションを読むと、学生たちは戦後の教育の内容の変遷の要点を理解してくれたことがわかる。
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第3回(10月20日)最近の学習指導要領の「生きる力」やこれからの「キー・コンピテンー」「21世紀型能力」について、説明した。使った資料は文部科学省のHPや、松尾知明氏の著作(『教育課程論・方法論』学文社、『21世紀型スキルとは何かーコンピテンシーに基づく教育改革の国際比較』明石書店、2017)。

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第4回(10月27日)
 教育課程論 第4回(10月27日)リアクション  教育の社会学的見方について 
1  前回のリアクションを読んでの感想
2  学校には、どのような行事があるか。学校の行事や年中行事には、どのような意味や機能があるか。
3  「社会関係資本」の獲得には、「同類的関係」の他に何が必要か(「教育社会学会参加記(その2)参照」
4  戦後の社会や教育環境の変容と教育(社会学)の研究のテーマとの関係をプリント(藤田英典「教育社会学のパラダイム展開と今後の課題」『改訂版・教育社会学』放送大学)とビデオから読み取りなさい。(教育環境の特質―研究方法、内容)
 ~1950年代、 1960年代、1970年代、1980年代、1990年代~
5  パラダイム(paradigm)とは何か。教育言説とは何か。

最初にハロウイーンに関連して、年中行事や学校行事の話をし、その意義を学習指導要領のなかの記述も読みながら、考えてもらった。   
以前に、教育課程は広義には児童・生徒が学校で学ぶすべてのこと、という説明もしているので、教育の社会的側面に焦点を当てている教育社会学についての話しをした。
教育社会学に関しては、まず私の「教育社会学会参加記」の最近のブログの記事を学生に配り、教育社会学会の話をし、特に参加記「その2」の「社会関係資本」のところを、大学の友人関係のことと絡めて説明した。その要点を読み取りリアクションに書いてもらった。
学生にプリントを配るだけでは、学生は面倒くさがって読んでくれない。そうかといってそれを読みあがると時間がかかる。そこでポイントだけ話し、詳細は各自読んで要点を読み取ってリアクションに書いてもらうことをしている。
次に、これまでの教育社会学研究の流れを知ってもらうために、藤田英典氏が、放送大学テレビ番組「教育社会学」(第2回)で、戦後の教育環境の変化とそれに対応した教育社会学研究の変遷の講義をしているビデオを見てもらった。(40分と短いものだが、密度の濃い的確な内容で、これは歴史に残る名講義であろう)。該当の箇所のテキストもコピーして読んでもらった

学生達には以前に、戦後の社会の変化と学習指導要領の変遷の関連を学んでもらっているので、戦後の教育環境の変化と教育社会学の研究の内容や方法の変遷との関係に関して、すんなりと理解できると思った。。学生の書いたリアクションをみると(下記参照)、学生たちは皆その講義の難しさもものとせず、その内容を聞きとってくれたことがわかる。
リアクションの例
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クラシックのコンサートを聴きに行く。

ここ数年、若者のライブを聴きに行くことはあっても、クラシックのコンサートを聴きにいくことがない。
それ以前もそんなにはないが、東京文化会館等で聴いたクラシックコンサートや合唱などや、娘がピアノやバイオリンを習っていた頃の発表会やその先生のコンサートを聴きに行ったりする機会は何回かあった。
昨日、久しぶりにクラシックの音楽を音響のいいホールで聴いて、堪能した。

場所は地下鉄・新浦安駅前の「浦安音楽ホール」、演奏者はリカルド・カリア(チェロ)&板橋華子(ピアノ)である。チェロとピアノのアンサンブルでいろいろな曲が演奏され、その演奏と音色に魅了された。ヨーロッパの音楽の香りがした。とりわけ私はヤルネフェルト作曲「子守歌」が心に響いた。
クラシックの音楽会は奥ゆかしく、演奏者の曲の説明やトークがあるわけではなく、演奏者の思いは曲目と演奏で聴衆に伝えるだけである。聴衆の音楽鑑賞力も試されるようで少し緊張する。その緊張感がクラシックコンサートのよさかもしれない。

「浦安音楽ホール」は、今年4月にできたばかりのモダンなデザインのホールで、横壁が木の格子でできていて音が柔らかに聞こえる。新浦安駅の駅前にあり交通も便利で、使用料を調べると平日の夜4時間で18,780円と格安(東京文化会館の小ホールは296,000円)。このような素敵なホールで、いい音楽が聴けて、千葉県の音楽レベルが上がってほしい。

* 浦安音楽ホール  http://ebravo.jp/archives/33048
新浦安駅前にクラシック音楽を中心したコンサートホールが2017年4月8日オープン(商業施設内4F~7F)。コンサートホールは室内楽に理想的な響きと一体感に優れた303席。フルコンサートグランドピアノ2台(スタインウェイD、ヤマハCFX)完備。多目的に利用できるハーモニーホール(可動201席)、スタジオ5室(内GP3、UP1)を併設し、国内外の一流演奏家による公演やアンサンブルシリーズなどを開催。

こんな素敵なホールで、素晴らし演奏で、チケット代も高くないのに、席は満席にならず、クラシックの演奏家の苦労を感じた。(プログラムは下記)

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