明日(9日)の授業準備

敬愛大学で担当している「教育課程論」の明日(9日)の授業内容を記載しておく。

この授業の前々回では、小学校の学習指導要領の総則を学生に示して、道徳教育が重視されていることを説明した。

この授業は「教育課程論」なので、道徳教育の内容や方法に関して詳しく説明するのではなく、教育課程の中の道徳の位置づけを説明するのが主たる目的である。さらに、具体的に自分の身近な問題と結びつけて考えてもらうために、先週は、加野芳正氏の『マナーと作法の社会学』の一部を配布し説明し、ルールやマナーと道徳の違いについて考えてもらった。

道徳教育には4領域があり、その第1に「主として自分自身のこと」が挙げられている。その中にはさらに「心身の健康」「希望と勇気」「自律」「人生を切り拓く」「自己の向上、個性の伸長」などの言葉が並ぶ。

明日(9日)は、この「自分自身のこと」に関して、さらに考えてもらうために、エリクソンのアイデンティティ論と自分探しの物語といわれるアニメ映画「千と千尋の神隠し」を取り上げようと思う。

次のようなリアクションを用意し、添付のような資料を用意した。映画も一部見せるつもり。(「活字アレルギー」の学生が、大量のA34枚の資料を読んでくれるのかどうかが心配) 

2016年後期 (119日)教育課程論 リアクション

 自我(アイデンティティー)について考えるーエリクソンと宮崎駿からー

1 エリクソンの各段階の達成課題を書きなさい。(新谷、藤崎参照)

2 アイデンティティーの達成になぜ、相互性が必要か(井上参照)

3 「千と千尋の神隠し」に対する本橋氏の解釈のポイントは何か。(本橋参照)

4 「千と千尋の神隠し」の「神隠し」とは?何を隠しているのか。(村瀬学7章参照)

5 宮崎駿の「腐海」とは何か(村瀬学「宮崎駿の『深み』へ」参照)

6 映画「千と千尋の神隠し」の感想

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授業後の学生の反応(リアクション)は下記(4例)

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