永遠の嘘をついてくれ

過酷な戦場にいる男にとって、一番の慰めは、祖国で待っている妻や恋人である。
彼女らの写真を大事そうに眺める武骨な男の姿が目に浮かぶ(そんな映画のシーンがあったように思う)。
実際は、男が祖国や故郷に帰ってみれば、恋人や妻は心変わりして、冷たかったり、離れていったりするのであるが、男にとって女性が一番大切な存在だと感じる(信じる)ことは、男のロマンと言っていいであろう。
お金や地位よりは愛(女性)が大事と思う、男という存在は、女性の現実ではなく、女性に夢を求める存在であり、滑稽であり、悲しいものであるように思う。

吉田拓郎の「永遠の嘘をついてくれ」を、そのような歌として聴いた。