持続可能な開発のための教育(ESD)について

 教育実習で訪問した小学校が、「ユネスコ協同学校」に登録していてESD(Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育)を実践している学校であった。

(ESDに関しては、 文部科学省がこの理論(運動)を推奨している. 概要は下記を参照。
 http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm)

 そこでいただいた『未来をつくる教育ESDのすすめ』(多田孝志・手島利夫・石田好広、日本標準ブックレット、2008)を読むと、このESDが、教科の枠を超えた教育の実践には大変有効な理念や方法であることがわかる。
 未来指向性、知的理解から主体的行動力へ、関係性ー社会・人や自然との調和、多様性、変化への対応力、寛容性、開放性、推察・イメージ・響感力、多文化リテラシーなどが、学校教育で育むべき資質・能力や技能として、列挙されている。

 この内容からすると、かなり「多文化教育」と近いと思えるが、現場性と身体性を重視している点は、ESDの方が顕著であり、教育現場で使える理論と方法であると思う。
 
 ただ、社会の利害関係や権力関係や階層性(格差問題、貧困問題)への言及が少ないように思われる。理想を高く掲げているが、実際の社会や学校の現実をリアルに見ているのかどうかわからない。検証してみたい。

今の病院

母が病院に入院して、それに付き添い、今の病院の様子を知ることが出来た。昔の病院とかなり違っている。
1 病院がとてもきれいに、明るくなっている。
2 「入院セット」というものがあり、パジャマから何でも、入院に必要なものをすべて、頼めば病院で揃えてくれる。
3 食事がおいしい。(こっそり味見した)
4 完全看護で、付き添いなしで、すべて病院でやってくれる。
5 看護士(婦)の仕事を見ていると、コンピューターに向かっている時間がかなりあり、記録づくりに(?)忙しい。その分、患者との接触時間は少なくなる。
 
一つの病院のことからの感想なので一般化するのは無理かもしれないが、確実に医療の世界は変化していると思う。
それが患者や患者の家族にとって、どのような意味をもつのか、これから確かめてみたい。