類語について

文章を書いている時、言葉(特に熟語)をどのように選択しているのであろうか。自分は無意識に選択した(つまり自然に頭に浮かんだあるいは手先が選んだ)言葉を選んでいるのだと思う。

最近短い原稿を書く機会がありその中に、頑固という言葉を使った。ただ原稿を読み返してみるとあまりしっくりこない。頑固をそれほど否定的な意味ではなく使っている。そうかといって一徹というと肯定的過ぎる。そこで、ネットで類語を調べてみた。 https://renso-ruigo.com/word/で、「頑固の類語、関連語、連想される言葉」をみると、200以上の言葉が上がっている。(日本語の豊かさに感嘆すると同時に難しさを感じた) たとえば、

しぶとい・ 一点張り ・ ああ言えばこう言う ・ 食い下がる ・ ねちねち ・ 執拗 ・ 不退転 ・ 終始一貫・宿疾 ・ 諄々 ・ 名人肌 ・ 我慢強い ・ 辛抱強い ・ 言い張る ・ 高唱 ・ 口達者 ・ 減らず口(をたたく) ・ 昔気質 ・ 偏屈 ・ 強情っ張り ・ 固陋 ・ 情強 ・ 依怙地 ・ 剛直 ・一徹 ・ 石頭 ・ 気骨稜々 ・ 頭が固い ・ 自分の考えを押し通す ・ こちこち ・ 意地 ・ 剛毅 ・ 一刻 ・ 硬骨 ・ 頑な ・ 剛愎 ・ 骨 ・ へそ曲がり ・ 自信 ・  頑迷 ・ 自信家 ・ 利かん気 ・ 旧弊 ・ 豪気 ・ 気骨 ・ 強情 ・ 依怙地(を通す) ・ 貫徹 ・ 気根 ・ 精励 ・ 性根 ・ 精勤 ・ 腰骨(が強い) ・ 刻苦 ・ 尽力 ・ 自彊 ・ 一貫 ・不撓不屈 ・ (説得に)応じない ・ (鬼の)執念 ・ 執着する ・ ネバーギブアップ ・ 往生際が悪い ・ 我を張る ・悪あがき(する)

この中から一つ言葉を選ぶつもり。

(追記、I氏より、次のような興味深いコメントをいただいた。
<類語→英語には thesaurus(シソーラス:同義語辞典)というのがあり、プロの作家も、レポートを書く大学生(およびその下の高校生など)もシソーラスの使用を推奨されているようです。 英語はできるだけ同じことを別の単語で言い換える。日本語に訳す場合には、それを見抜いてできるだけ同じ訳語で揃える。これができていないのがヘタクソな翻訳。専門書の翻訳などにも多い。日本語で違う語彙が充てられていると、読み手は話題が変わったと誤解し、ついていけなくなる。>