雑誌『文藝春秋』9月号を読む

世界、中央公論、文芸春秋、婦人公論、潮、思想などの総合雑誌を、人々はどの程度読んでいるのであろうか。私自身それらを段々読まなくなっていることを感じるが、総合雑誌の発行部数の推移などをみると、年々減少しているので、他の人も同様なのであろう。今の大学生は、そのような雑誌があること自体知らないかもしれない。

私の場合、その時々の芥川賞の小説は読みたくて、それの掲載されている『文藝春秋』を購入する(年に2度)。今回は2019年9月号。第161回芥川賞「むらさきのスカートの女」が掲載されている。*

この小説は選者の評価は高いものの(「書く技法の高さに文句のつけようがない」等)読み始めてみるとストーキングする女とされる女の物語で、文章にキレもなく退屈な小説だなという感じで、途中で放り出しそうになったが、我慢して読み進めると、この二人の関係が奇妙で、それに気づくと一気に面白く読めた。

総合雑誌は雑多な内容が満載なので、ついでに他のところもつまみ読みしてみると、いろいろ知識が得られる。それをメモしておく。

1 最近の若者の髪形は人類史上最低のヘヤスタイル。日本的な「眉目秀麗」の逆を行き、眉と目が髪で隠れている(美輪明宏)。

2 ジャーニーズ喜多川に対しては、少年に対する性的虐待者という見方と、日本に少年のグループでブロードウエイのミュージカルに匹敵するものを作った偉大な人(美輪明宏)という見方がある。

3  韓国の文在寅政権の敵は、日本ではなく国内保守派。

4 日米安保条約は、日本をアメリカは守る規定になっているけれど、アメリカ(人)が攻撃された時、日本(人)はアメリカ(人)守ろうとしない。アメリカの一般人から見たら、とても不公平な条約(橋本徹)