若者文化とハイ・カルチャー

東京成徳大学の「青年文化論演習」では、3年の中村拓未君が、「若者文化とハイ・カルチャー」というテーマで、興味深い報告をしてくれた。 その内容は、大体次のよう。

若者文化とは、青少年層に支持されている文化的形態や活動のこと。特徴として、既存の文化から異端とみなされる新しい価値観を持っている。
ハイ・カルチャ―とは、学問、文学、美術、音楽など人類が生んだ文化のうち、その社会において高い達成度を示していると位置づけられるもの。
ハイ・カルチャーの若者文化で代表的なもの
① 音楽→ロック(1950年代)、ヒップホップ(1970年代)、ビジュアル系(1990年代)
② ファッション・ライフスタイル→モボとモガ(1920年代)、ヒッピー(1960年代)、
パンク・ファッション(1970年代)、ヤンキー、ギャル、おたく。
③ メディア→アニメ、漫画、コンピューターゲーム
④ その他→ ケータイ、合コン
それぞれの時代に、若者はその時代の若者文化を体験し、その極みまで達すると(それがハイ・カルチャー)、それが身体化され、共通の世代体験となる。
団塊の世代には、学生運動のハイ・カルチャ―がある。
今の若者世代は何がハイ・カルチャーであろうか。それはケイタイ(スマホ)文化かもしれない。

私の場合の青春のハイ・カルチャーは何だろう。実はいくつもあって、それを今の学生に押し付け、「時代遅れ」と言われているのかもしれない。