歳と新しいこと

歳をとると、頑固になり、新しいことを受け付けなくなる面もあると思う。しかし、自分にはミハーな部分はあるし、新しいことを、拒否することはないと思っていた。
ところが、そうでないことが、昨日わかった。

昨日は、今年最後の研究会を研究仲間と開いた後、打ち上げでイタリアン入っての店(カプリチョーザ)に入り、食事をした。メンバーが頼んだ料理の中に、たこ焼き器に入ったような料理が、パンと一緒に出てきた。皆おいしそうに食べていて、食べることを勧められた。料理の名前を聞くと、「エスカルゴ」だという。
はじめての料理に、恐る恐る、少し切って、口にいれてみたが、「かたつむり」と、思うとどうもそのような感じがして、それ以上食べることができなかった。

知り合いの松尾知明さん(国立教育政策研究所)の文章に「構成主義に立てば、学習は、白紙の状態にある子どもに、断片的な知識を蓄積していくようのものではなく、すでにもっている認知の枠組みに、新しい知識を関連づけ、組み込んだり、組み替えたりしていく営みを意味する」とある。(「カリキュラムと子ども」『子どもと学校』学文社、2010年、64ページ)
やはり、既に持っているものに規定され、新しいことはそう簡単に取り入れることはできないこと(特に歳をとってから)を認識した。