暇をもて余す

教え子の研究者から、「ブログを書く人は暇な人ですよ。先生もブログを頻繁に更新するなんて、暇ですね。(そんな暇があったら、少し研究をしたらどうですか)(括弧のことまで言わなかったが、そのようなニアンスを感じた)」と言われた。 「(こんな)ブログを読む人もいるのですか。その人も暇ですね」という声も聞こえてくる。

それでも性懲りもなく、ブログを更新する。とにかく暇だから。人生で暇ほど困るものはない。

昔、社会学者の副田義也先生が、遊んでばかりいる大学生でも大学に通う意味はあって、もし彼らが大学に入学せず、社会に出てしまったら、どのような犯罪を犯すかもわからない。
大学は、「時間の浪費の制度化」をしているところあって、退屈で時間を持て余す若者の、犯罪防止制度としての十分機能している。そのような趣旨の考察を、マンガ『嗚呼・花の応援団』の分析でしていた(『遊びの社会学』1977年 日本工業新聞社)

その中でも言及されていたが、退職した老人が多くなって、そのまま放置しておいたら、不良老人たちが何をしでかすかわからない。生涯学習でも、卓球でも、絵でもいいが、さらに害のない「ブログ」を書かせたり、読ませたりさせておけば、社会への不満や批判に目がいかず、今の社会(体制)は安泰である。

私のブログは、そのような社会の安全弁機能、社会体制維持機能を果たしているのかもしれない。(ただ、読者は少ないし、そんな影響はないのだから、所詮この議論も、暇つぶし)