時間の流れ

 定年後は、毎日退屈な日々を送ることになるのかと思っていたが、現在は、幸か不幸か、毎日忙しい日々を過ごしている。平日は、秒や分単位で生活しているような気がする。
 平日は、家を出て少し歩いて、バス停に着くと同時にバスが来る。駅のエスカレーターを上りきった瞬間に電車がホームに入ってくる。会合の時間の1分くらい前に、会場に到着する。
実際は、このようにうまくいかず、信号や途中の込み具合で遅れ、その遅れが連鎖的に繋がり、大幅に遅れることがあるが、平日のスケジールがぎっしり詰まり、秒や分単位で生活し、そのスケジュールがうまく消化できた時はうれしい。
 毎日、忙しく生活していると、週末にのんびり生活している場に行き、そのスローな生活に驚くことがある。
千葉の外房の「御宿」に電車で行くことが時々あるが、外房線の普通列車は1時間に1本しかない。そこで、千葉駅や御宿駅で列車が出たばかりの時は、1時間駅で待つことになる。2~3分置きに電車が来る、東京都心と大違いである。
 週末は母親の介護で実家で過ごすことが多いが、そこでの時間の流れは、遅い。 先週の土曜日(19日)、たまたま、母親の薬をもらいに、処方箋をもって、近くの薬局に行った。そこで、薬を待っている人は2人なのに、薬をもらうまでに20分近くの時間かかった。局員がのんびり、料金の計算方法など、話し合っている風であり、待っている人も、別に苛立っている風はない。うちの近くの薬局では5分はかからない。薬局で薬をもらうのにかかる時間で、都会度がわかるのではないかと思った。