敬愛大学公開講演会パネラー

敬愛大学には公開講座があり、明日(3月28日)は公開講演会[無料]が、稲毛キャンパスであり、千葉敬愛短大の学長の明石要一氏の講演がある(3月28日土曜日、10時~12時2201教室)http://www.u-keiai.ac.jp/lifelong/26_54e3d3de58c75/26_5397ac6c60e60_54e421c0692bc_54ec273f4ebd2/index.html)。
それに参加して、パネラーとして発言するようにと,コーディネーターの水口教授より依頼された。

50人くらい入る稲毛駅前の小さな部屋でのパネルディスカッションかと思ったら、250人も入る大学の大きな教室で開かれることが先ほどわかった。教室に立派な演壇が用意されていた。
明石氏の講演はいつも聞かせるものがあり、大変な盛り上がりを見せると思うが、その後私が出て、その盛り上がりに水を差したら、どうしようと、緊張する。
明石氏の講演レジメを見て、私のコメントレジメも急遽作ってみた。
当日明石氏がレジメと違うことを話したら、どうしようという心配もある。
何れにしろ、今日はよく眠れそうもない。

敬愛大学公開講演会(2015年3月28日 10時~12時)  
    
講演へのコメント (市民社会と教育―今教育に求められるもの)
                       敬愛大学 こども学科 武内 清

1 コーディネーターの水口教授の問題提起
 複雑な現代社会の中で、インターネットの普及により、単純にしかものごと考えられない青少年が育っている。そこで、教育はどのような役割を果たせばいいのか、これからの社会の市民を育てるために、教育は何をなすべきなのか。

2 明石教授の講演      
千葉市民という観点から、千葉の歴史にも目を向けながら,地に足を付け、千葉の良さを認識し、そこで主体的に生きることの大切さを提起。
講演の内容の背後に、今の時代の市民教育に必要なことがたくさん埋め込まれている。(以下、その整理+私の考え)

3 6つの視点

 ① 事実、歴史的事実の重要性
   夢や理想や政治的信条以上に、事実に基づいた判断や思想形成が重要。それは、現場の実践や観察や調査データによって明らかになる。未来は、過去の事実と現在の事実の延長線上に立ちあらわれる。
 ② 地に足を着けた日々の生活の大事さ
   人々の生活感覚に根ざしたもの、人々の生活を第1に考える。教育で言えば、理念や理想より、現実に行われている教育や現場の教員の日々の実践から考えることが大事。
 ③ 集団やコミュニティ―の影響に注目
   全体社会と個人との間に存在する中間集団(家族、学校、地域)のあり方で、個人の生活や意識は変わってくる。受身ではなく、主体的参加が重要。
 ④ 異文化理解、異文化交流の重要性
  単一文化論的視点より、比較文化論的視点や、異文化間的視点(異文化と接することで自分たちの文化も豊かになるという視点)が大事。
 ⑤ 子ども青年(大学生を含む)の置かれた社会的状況の把握、それに対応した教育。 
     青少年の安定志向、大学生の生徒化、読書離れ、弱者としての青少年、支援。
 ⑥ これからの教育
  知識基盤社会、生涯学習社会、市民性(シティズンシップ)、教養、
  実証性、コミュニティ意識、異文化理解、主体的参加(アクティブラーニング)