店の料理の味の評価

(以前にも書いたが、私は食べ物のない時代(戦後直ぐ)に育ったので、空腹が満たされればそれでよく、料理の味に敏感ではない。それでも、美味しいものを食べると、その味を覚えていて、段々味覚は発達していると思う。でもそれには限界がある。
ある美味しさ以上であると、その差が見分けられない。先日、家人と地方のある評判のお蕎麦屋に入り、もりそばと天ぷらを食べた(入店してから蕎麦が出てくるまでに1時間かかった。それだけ繁盛していた)。私はそれなりに美味しいと感じ食べたが、家人の評価は厳しかった。そばの香りがしない、汁はありきたり、そばの冷えもいまいいち、天婦羅は衣が厚くもったりしている。普段食べる別のお蕎麦屋とは大違い、とのこと。
ネットで調べると、今回食べたお蕎麦屋は操業は昭和のはじめと古く、「食べログ」の評価は3.53と高い。普段食べるお蕎麦屋の評価は3.52とこちらも高い。家人の評価は、後者はきわめて高く、前者はきわめて低い。
ここで思ったことは2つ。一般(「食べログ」)の評価は、私と同じような味オンチの大衆の評価ではないかということ。もう一つは、店は老舗で評判が高くとも奢ることなく、他店にこっそり食べにいったり、味向上の努力を怠るべきではないのではないかということ。
大衆の評価があまり当てにならないのは、料理の味ばかりではない。どのような分野であっても、評判や売れ行きや平均の評価では、本当のところはわからないことがある。

水沼さんより、下記の情報が寄せられた。

<山形にはすごい蕎麦屋があります。先日友人と村山市にある「あらきそば」を食べに行きました。2015年12月20日、山形新聞掲載の《「あらきそば」世界の銘店に選出 村山、仏外務省ランキングで東北唯一》をご覧ください。

http://yamagata-np.jp/news/201512/20/kj_2015122000410.php>