年寄りの元気の源は?

80歳を超えておられると思われる東大名誉教授の水野 丈夫先生は、今でも被災地の小学校で授業を行い、子ども達がその内容に感激しているという。先生は最近白内障の手術を行いよく目が見えるようになったので、いろいろ本を読み、語学の勉強もはじめられたとのこと。
元同僚の加藤幸次先生(上智大学名誉教授)のお宅に電話をしたら、今韓国と中国を旅行中とのこと。
このような歳とってからの元気の源はどこから出てくるのだろうか?

写真家の藤原新也もやけに(?)元気。その源を次のように書いている。

<私は現在68歳だが、早熟な私は8歳の頃から人生を考えはじめ(いずれ自叙伝で書くことになるが)60年間考え続けているのだが、いまだに人生というものがわからないのである。というより昨今歳を重ねるごとに妙に元気が復活し、また元気になるごとに人生のさまざまな新しいことが降りかかり、未解決の問題が増える一方だ。それは生きる糧を与えられているということに他ならない。
ただそういう混乱の過程渦中の中で目の前に立ち現われたものに真摯に向かい合い、あきらめることなく考え続けることこそ、頭というものを持った人間の役割だと思っている >
(藤原新也 CATWALK,3月27日より転載)